種別 | 論文 |
主題 | 高強度鉄筋コンクリート壁柱のせん断特性に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 香田伸次(清水建設) |
連名者1 | 坂口昇(清水建設) |
連名者2 | 山野辺宏治(清水建設) |
連名者3 | 熊谷仁志(清水建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 439 |
末尾ページ | 444 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに 近年、建築構造物の超軽量化・超高層化を目的として、高強度材料を用いた高耐力部材の研究が各所で行われている。その結果、高強度コンクリート特有の破壊時の脆性的な挙動を防止する対策が特に必要であることが指摘されている。部材の脆性的な破壊モードのうち曲げ圧縮破壊については、コンクリートを横拘束筋によって十分コンファインすることにより、終局耐力の上昇、靭性能の改善が可能であることが確認されている。しかしせん断破壊については、横補強量を増やしてもせん断圧縮破壊を防止する効果に限界があると考えられ、さらに高強度コンクリートのひび割れ面が普通強度に比べ平滑であることにより、せん断応力下のコンクリート圧縮強度の有効係数νがコンクリート強度の増加に伴い滅少するため、耐力的にも材料の高強度化のメリットが十分に発揮できない等の問題が残っている。そこで今回、せいに比べて幅が小さい部材(壁柱)のせん断実験を行い、せん断圧縮破壊時の挙動について検討する。この実験では幅方向の拘束筋(幅止筋)量を主なパラメータとし、横拘束することによる靭性能改善の可能性と、有効係数が見掛け上どの程度上昇するかを調べる。またその際、予備実験として行った壁柱の中心圧縮実験の結果を用い、一軸圧縮応力下での幅止筋の効果と、せん断圧縮応力下のそれとを比較するものとする。 まとめ 1)中心圧縮実験では、プレーンコンクリート試験体の場合、縦横比の増加に伴い軸強度が低下する傾向が若干見られた。この傾向は横拘束筋を有するものについては不明瞭であった。2)中心圧縮下の横拘束筋のコンファイン効果は、六車式により強度増分がほぼ評価できた。3)今回定義した方法により、コンクリートの有効圧縮強度係数νを実験値から求めた結果、幅止筋を有しない試験体の場合、ν=0.767となった。4)せん断実験では、幅止筋の拘束効果Cwの増加に伴い有効係数νも増加する傾向にあった。 |
PDFファイル名 | 013-01-2072.pdf |