種別 | 論文 |
主題 | 高強度RC柱・梁接合部の梁主筋の付着特性に関する基礎実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 北山和宏(千葉大学) |
連名者1 | 福岡誠(岡設計) |
連名者2 | 江藤啓二(佐藤組) |
連名者3 | 藤田嵩(新日本製鉄) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 479 |
末尾ページ | 482 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに 鉄筋コンクリート(RC)建物の高層化を実現するために、骨組の靭性に依存した終局強度設計法の開発とともに、鉄筋およびコンクリートの高強度化が必要である。このとき、柱断面の狭小化により柱・梁接合部に作用するせん断応力レベルが増大し、かつ接合部内を通し配筋される梁主筋の付着状態が厳しくなると予想されるため、内柱・梁接合部試験体を用いた実験による検証が行なわれる。しかし、そのためには大規模な実験装置を必要とする。そこで本研究では、比較的簡単な実験方法で柱・梁接合部パネル内の応力状態を模擬し、高強度材料を用いた場合の梁主筋の付着性状を調べるとともに、普通強度材料を用いた場合のものと比較・検討した。 結論 パネル試験体を用いて内柱・梁接合部内の応力状態を模擬する実験を行ない、接合部内梁主筋の付着性状を再現できた。高強度材料を用いると付着の初期剛性は高く、パネル斜めひびわれが梁主筋を横切ることによって付着応力度は最大となり、載荷端そばでは(0.4〜1.2)fc’2/3、パネル中央では(1.2〜1.8)fc’2/3であった。その後、梁主筋の降伏によって最終的に付着力が低下した。これに対して普通強度材料を用いると、梁主筋の降伏によって付着応力度が低下した。梁降伏型の骨組接合部においては、梁主筋付着力の低下を引き起こす要因が材料強度によって異なる。パネル横補強筋量による梁主筋付着性状の差は見られなかった。 |
PDFファイル名 | 013-01-2079.pdf |