種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリート造耐震壁のせん断強度に及ぼす壁筋と軸力の影響について |
副題 | |
筆頭著者 | 牧田敏郎(間組) |
連名者1 | 芳村学(東京都立大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 549 |
末尾ページ | 552 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに 耐震壁のせん断強度の推定式は一般に、コンクリートの負担分、壁筋の負担分、軸応力による強度上昇分の累加の形式になっており、壁筋の効果と軸応力による効果はそれぞれの増分と線形関係としているものが多い。しかし、広沢式で表わされているように、壁筋比が大きくなると壁筋比の増大に対してせん断強度の上昇の割合は小さくなる。また、最近行われた黒正らによる、柱のせん断実験の結果では、帯筋量が増えると軸応力がせん断強度に寄与する割合が減少する傾向が示されている。本研究では、実験結果およびマクロモデルによる解析結果から壁筋比および軸応力とせん断強度の関係について検討し、さらに、せん断力の耐荷機構からも検討を行い、壁筋比および軸応力が大きくなるとせん断強度の上昇の割合が小さくなる現象について考察した。なお、対象とした耐震壁は、通常の側柱付き耐震壁ではなく、ウエブ壁とフランジ壁で構成される直交壁付き耐震壁(以降I型耐震壁と呼ぶ)とした。これは、せん断強度に影響を与える因子をできるだけ壁筋比と軸応力に絞るためで、側柱が負担するせん断力や側柱が壁板を拘束することによる壁板の強度上昇を無視できるような形状の耐震壁とするためである。 まとめ シアスパン比の小さいせん断破壊型の耐震壁では・壁筋比および軸応力の増加とせん断強度の増加が線形にならないことが耐荷機構から説明できること、また、せん断強度は耐荷機構としてアーチ機構のみを考えても十分推定可能であることを示した。 |
PDFファイル名 | 013-01-2091.pdf |