種別 | 論文 |
主題 | RC耐震壁の開口補強法の開発に関する解析的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 張愛暉(鹿島建設) |
連名者1 | 野口博(千葉大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 571 |
末尾ページ | 576 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに 日本建築学会の「鉄筋コンクリート構造規準・同解説」(以下、RC規準と呼ぶ)では、開口壁のせん断耐力は無開口耐震壁のせん断耐力に、開口の面積あるいは幅によって決まる開口に対する低減率を乗じて求めている。また、開口周囲には開口補強筋を配筋して関口壁の脆性的破壊を防止している。しかし、これは弾性論に基づいて求めたものであり、ひび割れ後の塑性域での挙動や開口壁の終局強度に開口補強筋が寄与しているかどうかについては、検討の余地が残されている。本研究では、既往の実験における開口耐震壁4体を解析対象とし、無開口耐震壁、耐震壁の開口周辺の補強筋なし、RC規準による補強形式、RC規準による補強筋量と等量の補強筋を開口横にX型配置した試験体の解析を加え、RC規準による補強と開口横のX型筋補強筋量をパラメーターとした解析を行い、RC規準補強の効果および開口横のX型補強筋の挙動について検討することを目的とする。 まとめ 無開口耐震壁、開口補強筋なし、RC規準による開口補強、開口横のX型補強筋のみの開口耐震壁試験体を想定して解析を行い、比較検討した結果、開口補強筋なしの試験体では、開口隅角部の圧壊が顕著であり、無開口試験体に対する強度低減率は、学会式の開口低減率をやや上回った。RC規準により開口補強された試験体では、開口隅角部と開口横引張側壁板の圧壊箇所が減少し、強度低減率が学会式の低減率より大きく、RC規準による開口補強はせん断終局強度にもある程度効果があると認められた。また、開口横のX型補強筋量をパラメーターとして解析を行った結果、1)開口耐震壁の開口横のX型補強筋のうち、引張力を受ける斜め筋は、開口の両側で(引張側、圧縮側ともに)ひび割れが開口するのを抑え、せん断耐力の上昇に寄与すること、2)X型補強筋が少ない場合、X型補強筋による開口耐震壁の耐力上昇分は、引張力を受ける補強筋の有効断面積にほぼ比例していること、3)X型補強筋による開口耐震壁のせん断耐力上昇には頭打ち傾向があることがわかった。 |
PDFファイル名 | 013-01-2095.pdf |