種別 論文
主題 プレキャスト部材接合部のせん断挙動に関する研究
副題
筆頭著者 油田憲二(久米建築事務所)
連名者1 槇谷栄次(関東学院大学)
連名者2 西岡孝一(関東学院大学大学院)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
13
2
先頭ページ 641
末尾ページ 646
年度 1991
要旨 はじめに
架構式プレキャスト鉄筋コンクリート構造(以下PCa構造と略す)の接合部におけるせん断伝達については、今日に至るまでに多数の報告があるが、その抵抗メカニズムに関しては未だに解明されていない。PCa構造部材の接合部は、コッターが無く、接合筋、ジョイントコンクリートから成るプレーンタイプ、コッター、接合筋、ジョイントコンクリートから成るコッタータイプに大別される。これらの接合部におけるせん断抵抗は、コッターの直接せん断効果、接合筋によるダウエル効果、接合筋と接合面垂直圧縮応力によるせん断摩擦効果が挙げられる。本研究では、プレーンタイプによって構成された接合部において、抵抗メカニズムを形成するときのせん断抵抗効果と接合筋比、ジョイント厚さおよび接合面垂直圧縮応力の関連について、直接せん断実験によって調べ、せん断伝達メカニズムの解明および復元力特性を得ることを主要な目的としている。以下に得られた研究成果を報告する。
まとめ
本研究では、S型試験体による正負交番繰り返し加力実験から、以下の事柄が示唆された。(1)接合面の付着の無い試験体は、拘束力の有無に関わらず、最大耐力がダウエル効果のみに支配される。また、ダウエル効果は、接合幅には影響されない。(2)接合面に付着を有する場合、各試験体における最大耐力に対して、ダウエル効果の占める割合は、接合筋比および接合幅に比例して増加する。(3)接合面近傍のせん断補強筋は、ダウエル効果を増加させる。(4)すべり摩擦係数は、接合筋が太径の場合、かぶりコンクリート厚さが十分でないと減少する。接合筋比の増加にともなう耐力の変化については、接合筋のかぶりコンクリート厚さが足りないために十分な結果を検証できなかった。また拘束力効果についても、高圧縮応力に対する検証ができていないので、今後の課題としたい。
PDFファイル名 013-01-2107.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る