| 種別 | 論文 |
| 主題 | アウトケーブルを用いたPRCばりの非線形解析 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 柳沼善明（日本大学） |
| 連名者1 | |
| 連名者2 | |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 13 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 689 |
| 末尾ページ | 694 |
| 年度 | 1991 |
| 要旨 | はじめに 近年、諸外国ではアウトケーブルを用いた構造物(部材断面の外部にPC鋼材を配置した構造物)の設計、施工が注目されている。アウトケーブルの使用には数々の利点があるため、我国でもその使用が増加するものと予想される。アウトケーブルを用いたプレストレスト鉄筋コンクリート(PRC)ばりは、断面の内部にPC鋼材が配置されている構造とは異なり、アウトケーブル特有な問題がある。特に、挙動ならびに最大荷重の計算方法が確立されていないことである。これは、PC鋼材が断面の外部に配置されているため、外力によるたわみの増加に伴い、PC鋼材とはり部材図心との偏心距離が変化するためである。本研究の目的は、アウトケーブルを用いたPRCばりの挙動について、実験結果と解析結果とを比較検討することである。解析方法は有限要素解析で、材料の非線形と幾何学的な非線形とを考慮した。解析プログラムはパーソナルコンピュータを使用した。 あとがき アウトケーブルを用いたPRCばりについて、有限要素解析による挙動解析結果と実験結果とを比較した結果、得られた結論は次の通りである。1)ひびわれ発生荷重、降伏荷重、最大荷重の計算値は実験値と良く一致した。2)荷重―たわみ関係、荷重―ひずみ関係について計算値は実験値と良く一致した。以上により、材料の非線形ならびに幾何学的な非線形を考慮した有限要素解析は、アウトケーブルを用いたPRCばりの挙動解析を精度良く解析できるものと思われる。また、はりの途中でアウトケーブルをはりに止める場合は、その部分にはり部材の要素とPCケーブルの要素とを結ぶ要素を挿入することにより解析が可能であろう。最後に、本研究をまとめるに当り日本大学川口昌宏教授の多大なる御指導に感謝致します。また、図表の整理に与儀友一郎、藪谷寛、吉川昌孝君たちの協力に感謝致します。 |
| PDFファイル名 | 013-01-2116.pdf |