種別 | 論文 |
主題 | FRPロッドを緊張材として用いたPC梁の曲げ性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 米倉亜州夫(広島大学) |
連名者1 | 田澤栄一(広島大学) |
連名者2 | 中山英明(広島大学大学院) |
連名者3 | 永田浩一郎(極東工業) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 737 |
末尾ページ | 742 |
年度 | 1991 |
要旨 | まえがき AFRP、CFRP、GFRPロッドなどの新素材は、その引張強度が高く、これらをPC緊張材として利用することが考えられている。このようなFRPロッドを用いたPC梁の曲げ性状に関しては、ある程度明らかにされてきているが、その中で、特に問題となるのは、FRPロッドは、破断時の伸びがPC鋼材に比べて小さいために、PC梁は、緊張材の破断により急激な脆性破壊を起こす可能性があることである。そのため、曲げ圧縮破壊を生じるよう設計することも考えられているが、まだ明確な設計方法は確立されていない。そこで本研究ではCFRPおよびAFRPを緊張材として用いたポストテンション梁の緊張材の量、緊張力、軸方向補強筋の種別と量を変化させた場合の曲げ破壊耐力および曲げ破壊形式をPC鋼材を用いた場合と比較して検討し、この種のFRPロッドを用いたPC梁の設計上の基礎的資料を得ることを目的とした。 結論 FRPロッドを用いたPC梁はFRPロッドの弾性係数がPC鋼棒の1/4〜2/3程度であるため、ひずみ分布が大きくなり中立軸が上がって圧縮破壊しやすくなる。曲げ圧縮破壊させた場合、PC鋼棒を用いた場合よりも終局時の変形量が大きくなり、ひび割れが圧縮フランジ近くまで上昇するので破壊の予知がある程度可能となる。また、緊張材量を少なくして、緊張材の破断による梁の曲げ引張破壊が生じるようにした場合でも、軸方向補強筋を十分に配置することによって、梁が切断することは防止できるようになる。従って、FRPロッドを用いたPC梁は曲げ圧縮破壊を生じるようにも、引張破壊を生じるようにも設計することが可能であると思われる。 |
PDFファイル名 | 013-01-2124.pdf |