種別 | 論文 |
主題 | FRPC梁の曲げ性状に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 鈴木淳司(奈良建設) |
連名者1 | 佐藤貢一(奈良建設) |
連名者2 | 小玉克巳(武蔵工業大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 743 |
末尾ページ | 748 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに 新技術の開発に伴いコンクリート分野においても、新素材の活用が盛んに行われている。特に高強度で、耐腐食性の高いFRP(Fiber Reinforced plastic)のコンクリートヘの応用は、大いに期待され多くの研究が行われている。既往の研究では、FRPには弾性係数が低いものもありFRPを鉄筋のかわりに用いた場合、鉄筋コンクリートに比べひびわれ、たわみ性状ないどが劣ること、またFRPC梁(FRPを鉄筋のかわりに軸方向補強材として用いた梁)の破壊形態かRC梁と異なることも認められている。本研究では、引張剛性(繊維断面積×弾性係数)を鉄筋D10と同程度にした各種のFRPを軸方向補強材として用いることにより、曲げ性状および破壊形態の改善を目的にFRPC梁の静的曲げ試験を行い検討した。 まとめ 1)格子状FRPの付着性状は、付着応力初期段階(付着応力20kgf/cm2程度)までFRPとコンクリートの付着が有効であり、その後横方向筋の拘束に付着が依存される。その結果FRPC梁に発生するひびわれは格子部に発生しやすい。2)FRPC梁のたわみ、ひびわれ性状は、繊維断面積と弾性係数から求めた引張剛性値を鉄筋と同等にすることでRC梁と同様の性状を呈することが分からた。このことから、ひびわれ及び変形の使用限界状態を先に考慮し繊維断面積を決定することが有効である。3)土木学会ひびわれ算定式より最大ひびわれ幅を算定することができ、さらにFRPC梁のたわみ量をBransonの式から求めた断面二次モーメントを用いて算出する場合、ひびわれ発生モーメントの計算値を半分程度にする必要がある。 |
PDFファイル名 | 013-01-2125.pdf |