種別 論文
主題 アラミド繊維で補強されたコンクリート角柱の一軸圧縮試験
副題
筆頭著者 渡辺一弘(千葉工業大学)
連名者1 石橋一彦(千葉工業大学)
連名者2 園部泰寿(筑波大学)
連名者3 岡本直(三井建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 801
末尾ページ 806
年度 1991
要旨 はじめに
最近アラミド繊維やカーボン繊維をコンクリート系構造物の補強材に適用するための開発研究が盛んに行われている。本研究は組紐状に成形したアラミド繊維及びカーボン繊維のFRPロッドをコンクリート角柱の軸筋及び拘束筋に使用した場合の最大圧縮強度及びその後の靭性能を実験的に把握しようとするもので、拘束筋間隔、拘束筋比、軸筋量および鉄筋との混用などのパラメータを設定し一軸圧縮載荷実験を行った。
まとめ
本実験で得られた結果を以下に要約する。1)拘束筋断面積及び拘束筋間隔変化さ拘束筋比をほぼ等しくした試験体を比較すると、拘束筋間隔を小さくした試験体ほど最大応力度保持に有効であった。2)アラミド繊維ロッドを軸筋に用いた場合、軸筋量の大小は最大応力度及び最大応力度以降の応力度保持にはほとんど影響を与えない。3)最大応力度時の拘束筋歪度は概ね0.2%であり、拘束筋に普通鉄筋を用いた試験体では降伏したことが予想されるが、拘束筋に繊維材を用いた場合には降伏現象が現れないので普通鉄筋より繊維材拘束筋に用いた方が最大応力度以降の強度保持には有効である。4)最大応力度時の拘束筋中央部の歪度は全試験体ともほぼ等しくなっているが、弾性係数の高い繊維材では最大応力度以降の靭性能に乏しくコーナー部で破壊した。このことは繊維材コーナー部加工の影響が顕著に現れており、コーナー部に歪が集中していることを表していると思われ、コーナー部に強度評価を検討する必要がある。5)被りのない試験体は被りのある試験体に対し最大応力度以降の強度低下が少ないことを除いては、拘束筋種、拘束筋比の違いを含め最大応力度及びそれ以降の強度保持、拘束筋及び軸筋の歪度について顕著なる違いはみられない。
PDFファイル名 013-01-2135.pdf


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