種別 論文
主題 アラミド繊維製FRPロッドで補強したRCスラブの押抜きせん断破壊性状について
副題
筆頭著者 佐藤靖彦(北海道大学大学院)
連名者1 古内仁(北海道大学)
連名者2 角田与史雄(北海道大学)
連名者3 高橋義裕(北海学園大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
13
2
先頭ページ 855
末尾ページ 860
年度 1991
要旨 まえがき
近年、鉄筋に代わるコンクリート補強材として耐腐食性に優れたFRPロッドを用いた研究が数多く行われている。その内容としては、はり部材の静的荷重に対する曲げおよびせん断性状、繰返し荷重に対する疲労性状に関するものが多く、その基本的な問題点は既に明らかにされ、現在は、FRPロッドの緊張材とての利用方法が検討されている。しかし、スラブにFRPロッドを用いた場合の研究はあまり行われておらず、その破壊性状の解明が急がれるところである。鉄筋で補強したスラブの破壊は、鉄筋の降伏にともなう降伏線破壊と、載荷直下のコンクリート部分が局部破壊を起こす押抜きせん断破壊に大別されるが、本研究は、鉄筋の代わりにアラミド繊維製FRP(AFRP)ロッドで補強したRCスラブにおける押抜きせん断破壊に着目し、その破壊性状を示すとともに、従来のRCスラブの耐力評価式を用い、その耐力の評価を行った結果を報告するものである。
まとめ
押抜きせん断破壊を起こした8体のRCスラブにおいて、鉄筋で補強した場合との比較を行った結果を整理すると以下のようである。(1)破壊後の押抜き領域には、載荷周縁直下に垂直部分は存在しておらず、圧縮領域が非常に狭かったことが分かる。(2)破壊直前における補強筋の平均ひずみは、破断ひずみの18%から40%と低いの範囲内にあり、補強筋比が大きいほど平均ひずみは小さくなっていた。(3)示方書式によりその耐力を評価するとき、補強筋比にAFRPロッドと鉄筋との弾性係数比を考慮することにより実験値と計算値は比較的良い対応を示した。(4)補強筋比により平均ひずみが異なったが、耐力に対する影響はあまり見られなかった。
PDFファイル名 013-01-2145.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る