種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋腐食ひびわれの生じたRC梁の樹脂注入補修効果について |
副題 | |
筆頭著者 | 末岡英二(東洋建設) |
連名者1 | 佐野清史(東洋建設) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 867 |
末尾ページ | 872 |
年度 | 1991 |
要旨 | まえがき 中性化や塩害等によって鉄筋腐食ひびわれを生じたRC部材を補修する場合、補修後の耐久性を確保する上で、劣化したかぶりコンクリートをはつり取り、劣化鉄筋の防錆処理や健全鉄筋との交換を行うことが必要とされている。そのため、注入工法は構造ひびわれ等の鉄筋腐食を伴わない場合のひびわれ補修に限定されており、腐食進行性のあるひびわれへの適用は、それのみでは補修後の耐久性に問題があるとされている。しかし、この工法は簡易な方法であり、鉄筋腐食をともなわないひびわれに対しては補修時の耐荷力および剛性の回復は十分に期待でき、既に鉄筋腐食が生じている場合でも、鉄筋防食を期待することは困難であるが、近年その高い防食効果が期待されている電気防食を適用する際の準備工として有効に用いることができると考えられる。そこで本研究では、鉄筋腐食ひびわれの生じたRC梁への注入工法の適用を試み、基本的な力学特性に注目した各種力学試験の結果から補修効果を検討した。 結論 鉄筋腐食ひびわれを生じたRC梁へ樹脂注入工法を適用した場合の、注入時における補修効果について以下の事がわかった。(1)エポキシ樹脂の浸透はコンクリートのひびわれ部分で確認されたが、コンクリートと鉄筋の境界部においては十分な確認ができなかった。(2)エポキシ樹脂注入により鉄筋とコンクリートの付着力は最大で健全体の90%まで回復したが、完全な一体化はできなかった。(3)エポキシ樹脂で注入補修を行うことにより、耐荷力は注入前に比較して大きな回復を示し十分な補修効果が確認された。しかし、靭性は注入前に比べて小さくなり破壊形式は脆性的なものが多かった。(4)引張強度の大きなエポキシ樹脂を注入することにより、みかけの剛性は大きくなった。(5)エポキシ樹脂を湿潤状態で注入した場合は、乾操状態のものに比べて注入効果が若干劣った。 |
PDFファイル名 | 013-01-2147.pdf |