種別 論文
主題 FRPで被覆した長柱アンボンドブレースの弾塑性変形性状
副題
筆頭著者 高橋春蘭(スペース工房21)
連名者1 安藤信好(武蔵工業大学)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
13
2
先頭ページ 979
末尾ページ 984
年度 1991
要旨
筆者らは、ここ数年鉄筋コンクリート(以下R.C.と称す)で被覆したアンボンドブレース(R.C.とブレース間の付着は絶縁としている)について研究を行ってきた。昨年度は、その一環として地震力を対象にR.C.被覆部のひび割れ後の耐力低下と靭性の改善を図るための新アンボンドブレース材を開発し、この材についての基礎的な実験及び検証から実設計への展開を試みて来た。本文は、昨年度に引き続いての研究論文である。材の構成は基本的には昨年と同じく、芯ブレースの鉄骨をR.C.で被覆し、更にその外周をFRPで補強する方法である。芯ブレースには一般性のあるフラットバーを用い、かつ細長比の大きい部材を対象としている。その研究目的は、細長比、主筋比及びFRPの補強長さの違いによるアンボンドブレース材の座屈荷重(耐力)と靭性についての考察である。
結論
本実験での破壊状況、変位曲線、及び応力・歪分布より次のような結論が得られた。1)細長比λが160以下においては靭性上、FRPの補強長さを材長の1/2、かつ引張鉄筋比を約0.40%以上にすれば十分安定したループ性状を得ることができる。2)細長比λが200前後においては、補強長さを材長の1/2にし、かつ鉄筋比を約0.40%以上とすることにより、かなりの程度まて安定したループ性状が得られる。3)細長比λが270以上では、補強長さを材長Lにすれば鉄筋比に左右される事なく安定したループ性状が得られる。4)FRPの拘束効果という観点からは、材厚6mmで芯ブレースの降伏以後の大変形に対し、曲げ破壊を十分拘束し安定した履歴特性を確保できたが、より経済的な材厚の検討は今後の課題である。
PDFファイル名 013-01-2167.pdf


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