種別 | 論文 |
主題 | プレートコンクリート構造の十字型柱の実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 清田清司(芝浦工業大学) |
連名者1 | 山本泰稔(芝浦工業大学) |
連名者2 | 古田智基(矢作建設) |
連名者3 | 大矢俊樹(新日本製鉄) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 2 |
先頭ページ | 985 |
末尾ページ | 990 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに プレートコンクリート構造(以下PLRC構造)は、鉄筋コンクリート構造の曲げとせん断補強筋の代りに、スパイラル筋で囲まれたプレートを用いた構造である。本構造の特徴は、耐震壁のない純ラーメン構造であり、プレートを用いることにより鉄筋工事を最小限に押え、柱形をなくした十字型柱にすることで梁幅と柱幅が同じになり、仮枠工事が簡略化できる。力学的にはプレートが引張筋とせん断補強筋の役割をはたすため、じん性能に富んだ構造となることが期待できる。本研究はPLRC構造の柱の基本となる十字型柱の力学的な特性を把握するために、これまでに行ってきた一字型柱と同じタイプの片持ち梁形式の基礎的な実験的研究を行った。一字型柱と比較するため、コンクリート及び鋼材の断面寸法を一字型柱と同寸法、同材料とした。 まとめ PLRC構造の十字型柱の斜めひび割れは、図8のひび割れ図に示すように、致命的なひび割れには進展せず、最終時にはコンクリートの曲げ圧壊により耐力が低下した。履歴ループの特性は原点指向性が強く、大変形時においても耐力がほとんど低下しない。表2に示した実験値と解析値の比較において、(実験値/理論値)は斜めひび割れ発生時では1.19〜1.36、プレート降伏時では1.0〜1.07、最大耐力時では1.18〜1.20となり、提案式が採用できると判断した。以上のことからじん性能が高く、耐震性に優れていると思われ、実用の可能性が高いといえよう。 |
PDFファイル名 | 013-01-2168.pdf |