種別 | 報告 |
主題 | マッシブなフライアッシュコンクリートにおける水和熱制御混和剤の効果 |
副題 | |
筆頭著者 | 阿部保彦(鹿島建設) |
連名者1 | 柿崎正義(鹿島建設) |
連名者2 | 岡村純二(鹿島建設) |
連名者3 | 市村達明(鹿島建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 1 |
先頭ページ | 83 |
末尾ページ | 88 |
年度 | 1991 |
要旨 | はじめに 原子力発電施設は、マスコン部材が多い。マスコンのひび割れ低減のためには水和熱による温度上昇の抑制が有効である。ヒドロキシカルボン酸エステルを主成分とする水和熱制御混和剤(以後TFと略記)が、普通ボルトランドセメントを用いた最小断面寸法1mのマスコンの水和熱抑制に有効であった事はすでに報告されている。原子力発電施設のマスコンはさらに断面寸法が大きく、またフライアッシュを混入する例が多い。フライアッシュを混入した大断面マスコンにおけるTFの効果を確認するために以下の実験を行った。 まとめ a.部材中央の最高温度は、TF添加の方がTF無添加より、スラブで0.7℃、壁で5.4℃低くなった。TF添加による温度低下率は、試験体の放熱面積/体積の大きい程大きい。すなわちTF添加の効果は、マスコンの体積に比べその放熱面積の比の大きい程大きくなることが判った。b.TF添加は、TF無添加に比べ発熱速度が遅いため、内外温度差がTF無添加より大きくなる場合がある。内外温度差による表面付近の初期引張応力はTF添加の方が大きいが、その時点での引張強度がTF無添加より大きくなるため、TF添加の温度ひびわれ指数も、ひびわれ防止に望ましい1.5以上になり、TF有無にかかわらずひびわれは入らないと判断される。試験体には水和発熱によるひびわれは観察されなかった。c.TFを添加しても、試験体のコア強度の値とその分布はほとんど変わらなかった。 |
PDFファイル名 | 013-02-1011.pdf |