種別 | 報告 |
主題 | 沖縄ルカン礁におけるエポキシ樹脂塗装鉄筋の耐食性 |
副題 | |
筆頭著者 | 福満俊治(海上保安庁) |
連名者1 | 大野鉄 (住友金属工業) |
連名者2 | 新井哲三(住友金属工業) |
連名者3 | 塩谷千歳 (住友金属工業) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 13 |
号 | 1 |
先頭ページ | 579 |
末尾ページ | 582 |
年度 | 1991 |
要旨 | 緒言 コンクリート構造物の塩害による早期劣化を防止するために、かぶり厚の増加、ひびわれの制御、コンクリートの高品質化及び入念な施工等、コンクリート技術の側からの対策がまず行われなければならない。しかし、沖縄では、良質な骨材が得られないことや、離島での施工では海水そのものを混練水として使用せざるを得ないとも言われている。この様なことから、鉄筋コンクリート構造物の住宅や校舎、橋梁などの劣化がはやくから問題視されている。今回、コンクリート中の防食鉄筋としてエポキシ樹脂塗装鉄筋の長期耐久性を評価するため、特に環境の厳しい沖縄のルカン礁で暴露試験を行っている。5年を経過したので回収評価を行った。 結論 高温多湿で腐食環境の厳しい沖縄の海洋環境での暴露試験5年目の結果よりコンクリート中の鉄筋の腐食について以下の諸点が明らかになった。(1)エポキシ樹脂塗装鉄筋は塗膜が健全な限りコンクリートのひびわれの有無、混練水、かぶり厚、暴露環境などの如何に関わらず良好な耐食性を示す。また、塗膜傷を付与した場合でも、食孔の深さは他の鉄筋よりも小さい。(2)亜鉛めっき鉄筋は、海洋大気部のひびわれの有る供試体で、かぶり厚2cm、4cmで50%の赤錆と最大腐食深さが3~4mmの食孔が生じた。しかし、海水中では、腐食の進行が遅く赤錆の発生も僅かで食孔も認められなかった。(3)裸鉄筋では、ひびわれのない供試体でもかぶり厚4cmで、最大腐食深さは0.8mmの食孔が生じており、ひび割れのある供試体では、更に著しい腐食が生じている。 |
PDFファイル名 | 013-02-1097.pdf |