種別 報告
主題 移動式大容量連続練りコンクリートプラントのRCCPへの適用性の検討
副題
筆頭著者 大森淑孝(小野田セメント)
連名者1 松井淳(小野田セメント)
連名者2 中村秀三(小野田セメント)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 923
末尾ページ 928
年度 1991
要旨 はじめに
転圧コンクリート舗装(Roller Compacted Concrete Pavement、以下RCCPという)工法は、従来のセメントコンクリート舗装に比較して、特殊な舗設機械を必要とせず、施工速度が速く、交通開放が早期に可能であるため、わが国においても急速に普及し、平成2年度末の施工実績が約50万m2に迫っている。RCCP工法の課題としては、RCCP用コンクリートの供給体制の確立が残されている。その内容は、RCCP用コンクリートは超硬練りコンクリートであるため、1)従来の生コン工場においては、1バッチ当たりのミキサの練り混ぜ能力が従来に比べ極端に低下し、概ね65%となること、2)RCCPの施工能力(幅員4m×版厚25cm、フィニッシャー施工速度3m/分=180m2/時)に見合ったコンクリートの供給が一つの生コン工場のみからでは不可能であり、多工場より出荷すれば工場間の品質のバラツキが問題となること、3)一般のコンクリートとの交互出荷は、コンクリートのコンシステンシー管理上問題が多いこと、等である。これらの課題の解決策として、我々は現場で大容量のRCCP用コンクリートの出荷が可能な移動式コンクリートプラント(ASR-280J型)を開発した。本文は、この移動式コンクリートプラントの供給能力、出荷コンクリートの品質、施工後のRCCPの品質等を確認するため約1000m2のRCCP試験舗装を実施した報告である。
まとめ
移動式プラントの性能確認試験およびRCCP試験施工により以下の結果が得られた。(1)本移動式プラントは、出荷速度を毎時180m3と通常の生コンプラントの2倍程度としても出荷されるRCCP用コンクリートの品質変動は小さく、RCCP用コンクリートの大容量出荷生コン工場からの運搬時間がかかる僻地施工に適用できる。(2)コンクリートをRCCPの施工速度にあわせ大量に供給できたため、フィニッシャの走行速度が安定し、平坦性および締固め性は良好となり、強度を有する高品質のRCCPを施工することができた。(3)8か月を経た現在、60mという長区間を無目地で施工したにもかかわらず、ひびわれの発生は見受けられない。これは、粗骨材に乾燥収縮および熱線膨張係数の小さい石灰石砕石を用いたこともあるが、各材料の供給精度試験、RI密度計による舗装版の締固め率からもわかる通り移動コンクリートプラントで、均一なコンクリートを出荷できたためであると思われる。
PDFファイル名 013-02-1160.pdf


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