種別 招待論文
主題 建築におけるプレキャスト化の現状
副題
筆頭著者 望月重(武蔵工業大学)
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キーワード
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年度 1991
要旨 はじめに
建築のプレキャストに関しては、すでに多くが語られている。特に、最近では、本協会の「コンクリート工学」(1987年3月)の特集号において、「建築用コンクリート技術の最前線」が、また、日本建築学会の1990年年次大会パネルディスカッションで、「RC造のプレキャスト化の動向を探る」がとりあげられている。こうした企画では、建築のプレキャスト化について、各方面から詳細にのべられているので、ここで新たに何を述べるべきかとまどいを憶えるのであるが、従来のプレキャスト化の議論が、どちらかといえば工法からの視点に基づいているのに対して、構造からの視点によるプレキャスト化の現状を述べたいと思う。しかしながら、プレキャストコンクリート構造の設計体系が未だ整備されていない現状から、また、プレキャストコンクリートの工法依存の特性から、全くの構造の視点に絞る事は不可能である。従って、今回構造からの視点と言う意味は、構造サイドからの視点に基づくと言った曖昧さのあるものである。現在、日米協同研究において、プレキャスト構造設計指針の作成が具体化しつつあるとき、PCa化の現状を構造サイドから見る事は意義ある事と考える。
おわりに
建築学会の本年度年次大会におけるPCa造関係の発表予定論文数は70題を越えている。3年前の20題内外、6年前の10題内外であった事を思うと、今日のPCa造に対する関心は驚く程である。この現象を、単なる人手不足によるPCa化としてでなく、健全なPCa造の発展に結びつける必要がある。そのためには、基本的にPCa構造の哲学がなくてはならない。さらに、PCa構造が構造デザインとして昇華してはじめて、PCa構造が建築に定着する事となるのではないかと思う。
PDFファイル名 013-04-0002.pdf


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