種別 工学論文
主題 塩化物を含むコンクリート中における鉄筋腐食と中性化との関係
副題
筆頭著者 岸谷孝一(日本大学)
連名者1 小林一輔(千葉工業大学)
連名者2 樫野紀元(建設省)
連名者3 宇野裕一(ショーボンド建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
13
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先頭ページ 601
末尾ページ 602
年度 1991
要旨 はしがき
本文は、岸谷・樫野のよって見いだされた鉄筋腐食と中性化深さとの関係が、小林・宇野が明らかにした中性化による塩素の濃縮現象によって裏付けられることを示したものである。
結論
以上の結果を総合すると、塩化物を含むコンクリート中の鉄筋腐食と中性化の関係について以下のことが結論付けられる。1)中性化に伴う鉄筋の腐食は、中性化のフロントが鉄筋表面に達する以前に始まる。このような腐食を生じる中性化の程度を限界中性化残り(鉄筋のかぶり厚さと中性化深さとの差)と定義すれば、この値は著者らが調査研究を行った範囲では、塩化物を含むコンクリートでは約20mm、塩化物を含まないコンクリートでは約8mmとなる。2)上記1)の現象が起こる理由は、中性化が引金となって塩化物イオンならびに硫酸イオン(硫黄)が未中性化域に移動して濃縮を起こすためである。3)コンクリート中に海砂などから塩化ナトリウムが混入されると中性化に伴って上記2)の濃縮現象が起こるだけでなく、中性化の進行も促進されるので、鉄筋の腐食開始がさらに速められる。
PDFファイル名 013-05-1101.pdf


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