種別 | 論文 |
主題 | 使用材料の品質変動が超流動コンクリートの性状に及ぼす影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 新藤竹文(大成建設) |
連名者1 | 松岡康訓(大成建設) |
連名者2 | S.Tangtermsirikul(大成建設) |
連名者3 | 坂本淳(大成建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 75 |
末尾ページ | 78 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 超流動コンクリートには明確な定義はないが、ここでは、気中コンクリートを対象とし、高流動性と高分離抵抗性を付与した締固めを必要としないコンクリートと定義する。すなわち、材料分離が無く粗骨材を保持した状態で、締固めを行わなくとも鋼材が複雑に配置された型枠の隅々まで充填する能力を有するコンクリートである。超流動コンクリートのフレッシュコンクリートの状態の中で特に要求される性能は、高流動牲と高材料分離抵抗性と言え、両性能を適正にバランスさせた状態で両性能ともに極力大きくすることによって、過密配筋部への良好な充填が可能になると考えられる。しかし、高流動性と高材料分離抵抗性は本質的には相反する性能であることから、一般に使用されているコンクリートと比較して、使用材料の僅かな品質変動や計量誤差等によっても流動性や分離抵抗性などの性状が敏感に変化しやすい傾向にあり、使用材料の品質管理の良否が超流動コンクリートを製造する上での重要な課題として指摘されている。本研究は、使用材料の品質変動において、細骨材の表面水ならびに粒度分布の変動に着目し、これらの変動が、分離低減剤の有無や繕合材の種類を変えた各種超流動コンクリートの充填性に及ぼす影響について検討したものである。 まとめ 各種の超流動コンクリートにおいて、その充填性能を確保し得る細骨材の表面水ならびに粒度などの品質変動の許容範囲を評価した。本研究によって得られた知見は以下のとおりである。1)超流動コンクリートの結合材としてフライアッシュを混合して使用することは、細骨材の表面水の変動に対して許容範囲を大きくする点で有効である。2)分離低減剤の使用によって分離抵抗性が高まることで材料分離を生じない状態で流動性も大きくすることができ、細骨材の表面水の変動に対する超流動コンクリートの許容範囲を大きくすることが可能である。3)分離低減剤を使用することによって、細骨材の粒度の変動に対する超流動コンクリートの許容範囲を大きくすることが可能である。 |
PDFファイル名 | 014-01-1009.pdf |