種別 | 論文 |
主題 | 鋼コンクリート系サンドイッチ構造におけるコンクリートの充填性能に関する基礎研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 小門武(新日本製鐵) |
連名者1 | 三宅正人(新日本製鐵) |
連名者2 | 木村秀雄(新日本製鐵) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 119 |
末尾ページ | 124 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 鋼殻の内部にコンクリートを充填する鋼コンクリート系サンドイッチ構造に、流動性に優れ、締固めが不要のコンクリートを用いると、締固め作業をするための開孔が不要になるとともに、一箇所からのコンクリート打設量を飛躍的に増大させることができる。従って、設計・施工上より合理的な鋼コンクリート系サンドイッチ構造の追求が可能となる。既に、二重鋼殻を成す外殻鋼板で閉鎖された函体構造に締固め不要のコンクリートを充填することにより、現場工期を大幅に短縮した実施例もみられる。しかしながら、鋼殻、及びその内部に設置されるダイヤフラム・ウェブ等の補強材の形状・寸法・並びに用いるコンクリートのフレッシュな状態での特性がコンクリートの充填性能に与える影響は未だ定量的に解明されていない。従って、コンクリートが打設途中で閉塞することなく鋼殻の内部に充填されるかどうかは、実構造物規模の模型を使ったコンクリートの充填性実験を行い確認する必要がある。上記実施例においても、実物大の模型を使ったコンクリートの充填性実験を行い、補強材の形状・寸法、及びコンクリートの配合を適切に選定する必要があった。本論文は、鋼殻内へのコンクリートの充填性能に影響を与える要因を明らかにすることを目的として、小型の二重鋼殻構造モデルを用いて、条件を変えながらコンクリートの充填性実験を行った結果を報告するものである。 まとめ 二重鋼殻構造の小型モデルを用いてコンクリートの充填性実験を行い、今回の実験で用いたモデルとコンクリートの範囲に関し、以下のことが明らかとなった。1)コンクリートフロー値とモルタルフロー値との間にはほぼ一定の比例関係がみられる。2)コンクリートの充填性能に与える影響はコンクリートフロー値が支配的であるが、Pロート流下時間と充填時間、並びにヘッド差との間にも関係が認められる。3)流動後のコンクリートの単位容積重量の変動係数とコンクリートフロー値、並びにPロート流下時間との間には相関関係が認められる。従って、コンクリートの充填性と流動後のコンクリートの品質を同時に満足するためには、構造物に応じてコンクリートフロー値とPロート流下時間を適切に選定する必要のあることが示唆された。 |
PDFファイル名 | 014-01-1017.pdf |