種別 | 論文 |
主題 | 転圧コンクリートの舗装用オーバーレイ材料としての適用性に関する基礎実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 三浦幸治(運輸省) |
連名者1 | 福手勤(運輸省) |
連名者2 | 濱田秀則(運輸省) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 159 |
末尾ページ | 164 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 近年の空港工事の中で、地方空港への大型機乗り入れや、空港の沖合い展開事業などにより空港舗装の新設、拡張が行われている。これと並行して、供用中の空港舗装の補修が重要となってきおり、エプロンなどのコンクリート舗装の補修方法としてコンクリートによるオーバーレイが注目されている。昨今、新しいコンクリート舗装として転圧コンクリート(以下RCCと呼ぶ)舗装の適用例が増加している。このRCC舗装は、力学的にはコンクリート舗装でありながら、施工性ではアスファルト舗装に近い特徴を持っている。さらに、一般的なコンクリート舗装に比べ早期供用の可能性が高く、また乾燥収縮が少ないという特徴も有している。現在、RCC舗装は、主に道路や作業ヤードなどで実績があるが、いずれも新設や打替え工事などに用いられており、オーバーレイ材料としての検討例は少ない。このような背景から空港舗装の補修工法としてRCCによるオーバーレイ工法の開発に着目し本実験を実施した。RCCによるオーバーレイを行うためには、補修する既設コンクリートとの付着性を確保するとともに、乾燥収縮などによるひびわれや剥離等を防止する必要がある。本報告においては、既設コンクリートとの付着方法の検討、及び乾燥収縮特性の把握を行うことにより、RCCのオーバーレイ材料としての適用性を検討した。 まとめ 今回の試験により、転圧コンクリートによるオーバーレイを行う上で重要である付着特性及び乾燥収縮特性について、以下のようなことが明らかとなった。1)コンクリート舗装をRCCによりオーバーレイする場合には上下層の接着を高めるために、接着剤を使用することが必要不可欠である。2)既設コンクリート表面の下地処理として、ショットブラスト処理と、ショットブラスト+グルービング処理を比較した結果、ショットブラスト処理のみで十分であることがわかった。3)RCCに収縮低減剤を混入することにより乾燥収縮によるオーバーレイや既設コンクリートのひずみ変化を小さくすることができる。これにより、オーバーレイコンクリートと、既設コンクリートの付着力の低下及び剥離等の危険性を軽減する効果がある。 |
PDFファイル名 | 014-01-1024.pdf |