種別 | 論文 |
主題 | 静的破砕剤を用いたケミカルジャッキによるPC部材の接合法 |
副題 | |
筆頭著者 | 原田哲夫(長崎大学) |
連名者1 | 松田浩(長崎大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 177 |
末尾ページ | 182 |
年度 | 1992 |
要旨 | まえがき コンクリート工事の分野では、省力化、高品質化のためにプレキャスト化がすすめられているが、重要なのは現場におけるプレキャスト部材の接合法と考えられる。接合法の1つに、例えば、プレキャストコンクリート(PC)のはり・柱間をプレストレスを導入して圧着接合する方法があげられる。通常はPCはり・柱間にPC鋼材を通し、油圧ジャッキで緊張して接合する方法がとられているが、この場合、緊張作業を含めそのほとんどが人の手に頼っているのが現状である。そこで、さらに省力化を推し進め、安全性を向上させるという観点から、筆者らは油圧ジャッキのかわりに、静的破砕剤の高膨張圧を利用したいわゆる“ケミカルジャッキ”に着目し、これによって自動緊張および接合する方法についての研究を行っている。本論ではまず、最も重要なジャッキとしての能力、すなわち緊張能力、ストロークがどの程度のものかについての基礎的な検討を行った。“ケミカルジャッキ”とは、静的破砕剤の水和反応にともなう膨張圧を利用したジャッキであることから、このように呼んでいる。 まとめ 1)ケミカルジャッキによるPC部材の接合法が実用化されれば、多くのメリットがあり、省力化施工法として優れた工法となりうる。2)現時点で、φ23mm、長さ2.5〜5m程度のPC鋼棒の場合で、48時間後に10〜16tfの緊張力が得られる。3)ケミカルジャッキの緊張能力は、ストロークによって敏感にきいてくるので、ナットとアンカープレート間のすきま、PC鋼棒のたるみ等はスパナで締め付けるなどして極力なくしておくことが必要である。4)シリンダー内部にテーパをつけることは、緊張能力を高めるうえで有効と思われる。 |
PDFファイル名 | 014-01-1027.pdf |