種別 | 論文 |
主題 | 海洋環境下における低品質骨材コンクリートの耐久性 |
副題 | |
筆頭著者 | 迫田恵三(東海大学) |
連名者1 | 竹田宣典(大林組) |
連名者2 | 十河茂幸(大林組) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 189 |
末尾ページ | 194 |
年度 | 1992 |
要旨 | まえがき 比重が小さく、吸水率の大きい骨材を用いた、いわゆる低品質骨材コンクリートがコンクリートの力学的性質や耐凍結融解性に及ぼす影響については、これまでいくつかの報告がなされている。しかし、海洋環境下における低品質骨材コンクリートの耐久性についてはほとんど明らかにされていない。このような低品質骨材を有効に利用するには、海洋環境を含めた各種環境における低品質骨材コンクリートの性質について明らかにする必要があると考えられる。本研究は低品質骨材を用いたコンクリートを海洋環境下に6年間暴露した場合の重量変化、塩分含有量、圧縮強度、縦波速度、動弾性係数、自然電位及び鉄筋の腐食に関して検討を行ったものである。 まとめ 本研究によって得られた結果は以下の通りである。1)低品質骨材を用いたコンクリートの塩分含有量は良品質骨材を用いたものと同程度である。2)圧縮強度は骨材品質に関わりなく暴露年数3年あたりから低下する傾向がみられる。3)低品質骨材を用いたものは海上大気中において腐食がみられた。以上のように低品質骨材を用いたコンクリートは、塩分含有量や圧縮強度では良品質骨材コンクリートと大差ない結果が得られたが、スプラッシュを常時受けるような環境では鉄筋が腐食する恐れがある。また、本研究での暴露環境は気候的に温暖な地域であり、凍結融解作用を受けるような厳しい環境において低品質骨材を使用するには、いろいろな対策を講じることが必要と考えられる。 |
PDFファイル名 | 014-01-1029.pdf |