種別 論文
主題 砕石粉が高性能AE減水剤使用コンクリートの性能に及ぼす影響に関する実験
副題
筆頭著者 田村博(日本建築総合試験所)
連名者1 高橋利一(日本建築総合試験所)
連名者2 大橋正治(日本建築総合試験所)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 223
末尾ページ 228
年度 1992
要旨 はじめに
まだ固まらないコンクリートの性能の変動に影響を及ぼす大きな要因の1つとして骨材の粒度のばらつきがあげられる。特に細骨材中の細粒分量のばらつきが、コンクリートの性能に与える影響は大きく、高性能で品質の安定したコンクリートを製造するためには、細骨材の細粒分量の管理が重要である。しかしながら、細骨材中の細粒分量を管理することは困難である。そこで新しい方法として、細骨材としては、細粒分を除去した砂を用いることとし、細粒分は別途品質管理した砕石粉を混入することによりコンクリート中に最適な細粒分量を補う方法が考えられる。この方法によれば、細骨材中の細粒分量の管理のみならず、コンクリートの性能に影響の大きい細粒分の品質をも管理することができる。当試験所では、このような考え方に基づき、砕石粉の品質評価試験方法や砕石粉使用コンクリートの特性について1989年以来自主研究として研究を継続している。本報告は、高性能AE減水剤を使用したコンクリートを用い、細粒分の少ない海砂に細粒分量を変化させた砕砂を混入し、砕砂の細粒分量の差によって生じるコンクリート中の細粒分量の差がコンクリートの性能にどのような影響を及ぼすかを把握する目的で実施した実験結果を述べたものである。
おわりに
本実験の結果から、以下のことが言える。1)砕石粉を適切量混入することにより、ブリージンク量、圧縮強度、透気係数が改善される。2)ワーカビリチーが良好となる砕石粉混入量の範囲が存在する。3)ワーカビリチーが良好な砕石粉混入量の範囲でも混和剤の銘柄により乾燥収縮率が異なる。混和剤とセメントや砕石粉の相性が影響しているとも考えられ、今後の検討課題である。
PDFファイル名 014-01-1035.pdf


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