種別 | 論文 |
主題 | コンクリートの性質に及ぼす花崗岩骨材の風化度に関する基礎的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 藤原靖(大成建設) |
連名者1 | 岡本修一(大成建設) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 241 |
末尾ページ | 244 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 良質の骨材が不足しつつあり、この問題を解決するために様々な研究開発が行われている。特にコンクリートダムでは、骨材不足に関する問題は深刻であり、骨材規格の一部を満足しない低品位骨材の利用に関する研究が行われている。コンクリートダム用の骨材は大きく安山岩・玄武岩系、砂岩系、花崗岩系に分けられる。このうち砂岩系は一般的に良質であるが、安山岩・玄武岩系は熱水変質などの地殻変動の影響を受けていることが多く、そのため造岩鉱物の一部が粘土鉱物化しており、骨材の品質としては一部の規格を満足しないことがある。花崗岩系はマサ土に象徴されるように風化が問題となる。風化花崗岩は他の岩種と比較して、造岩鉱物の各粒子間の結合状態が弱く、主要鉱物である長石類はへき開性を持ち、粘土化しやすく、雲母類は剥離性を有する。そのため、強度低下、吸水量の増加、ワーカビリチーの低下、耐久性の低下が予想される。しかし骨材の製造法、粒度、コンクリートの配合、使用目的によっては風化花崗岩の使用も可能と考えられ、そのためには岩石の風化度が骨材やコンクリート品質へ及ぼす影響を把握することが重要である。そこで本研究では、同一地域から風化度が段階的に異なる花崗岩を採取し、その風化度と骨材品質、モルタルの特性について検討を行い、花崗岩の風化度に応じた利用に関する研究を行っている。以下に、これまでに得られた結果について報告する。 まとめ 1) 花崗岩骨材の風化度の把握方法としては簡便性、引張強さとの相関、破砕試料への適用性から強熱減量が適当であると考えらる。2)骨材の性質としては吸水率と比重に風化度の違いが強く反映している。3)モルタルの特性では、風化度のフロー値や凝結時間への影響は小さいが、粒度の違いによる影響はある。風化度の違いによる強度特性への影響は小さいが、乾燥収縮への影響は大きい。 |
PDFファイル名 | 014-01-1038.pdf |