種別 | 論文 |
主題 | スラグ高含有セメントの水和・強度発現機構について |
副題 | |
筆頭著者 | 冨沢年道(新日鐵化学) |
連名者1 | 近田孝夫(新日鐵化学) |
連名者2 | 檀康弘(新日鐵化学) |
連名者3 | 後藤政勝(新日鐵化学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 251 |
末尾ページ | 256 |
年度 | 1992 |
要旨 | まえがき セメント用混和材の一つとして古くから高炉スラグ微粉末が用いられてきたが、わが国では従来JlSでその上限量を70%と定められていたこともあって、その量を超える範囲のものに関する報告は、比較的少なかった。しかし最近では、マスコンクリートの温度ひびわれ対策の一つとして、より低熱型セメントの要望が高まり、混和材を多量含む領域のセメントに関する研究が多く行われてきている。本報告は、高粉末度の高炉スラグ微粉末(スラグまたはスラグ粉末と称す)を多量含むスラグセメントの水和発熱・強度発現特性と水和反応・内部組織の発達の関係について検討したものである。 まとめ 以上の結果を要約すると次のようになる。1)スラグ混合セメントで、スラグ量が70%以上になると強度低下が大きくなるが、スラグ粉末度を6000cm2/g以上にすることにより、かなりの強度増進が期待できる。2)スラグ量が85%程度と多量である場合、スラグの粉末度を4000cm2/g以上に大きくしても、水和熱はほとんど変わらない。3)スラグ高含有領域でも、普通ポルトランドセメントと同じような水和物が生成する。この場合、水和物は形状の比較的小さいものが多量生成するようである。4)スラグセメントの場合、スラグ量、スラグ混合量にかかわらず、40-400℃の有効結合水量と圧縮強度を一次的に関係づけることができる。 |
PDFファイル名 | 014-01-1040.pdf |