種別 論文
主題 高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートの耐海水性
副題
筆頭著者 近田孝夫(新日鐵化学)
連名者1 檀康弘(新日鐵化学)
連名者2 堀健治(新日鐵化学)
連名者3 長尾之彦(新日鐵化学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
14
1
先頭ページ 263
末尾ページ 268
年度 1992
要旨 まえがき
近年、高炉スラグ微粉末(以下スラグ:記号Es)は、コンクリートの耐久性改善や水和熱の低減を目的として需要が増加している。また微粉砕されたスラグは、高強度コンクリート用の混和材としての検討も進められている。しかしまだ、高粉末度のスラグを使用したコンクリートの耐久性についての報告は少ない。一方、蒸気養生したコンクリートにおいては、長期強度の増進が小さいことなどから、その耐久性が問題視される場合もあり、さらに高粉末度の高炉スラグ微粉末を使用したコンクリートの性状に関する報告は少ない。本報告は、粉末度の異なるスラグを使用したコンクリートについて、標準養生および蒸気養生した場合の水密性や高水圧下での塩分浸透抵抗性等の耐海水性を検討したものである。
まとめ
普通ポルトランドセメントの50%を、粉末度の異なる高炉スラグ微粉末で置換したコンクリートについて実験した結果、以下のことが明らかになった。1)粉末度6000cm2/gのスラグを用いたコンクリートでは、養生方法にかかわらず初期材令から強度発現性が良好で、材令7日では普通セメントを上回る強度が得られる。また、粉末度が高くなると強度発現性も増大する。2)スラグを用いることで拡散係数が小さくなり、水密性が向上する。拡散係数はスラグ粉末度が高くなると小さくなる傾向にあるが、6000cm2/gと8000cm2/gのスラグでは、顕著な差異は認められなかった。3)スラグを混入したコンクリートでは、塩素イオン浸透深さが小さくなり、塩分浸透抵抗性が向上する。4)水密性および塩分浸透に対する抵抗性の向上には、コンクリート組織中の平均細孔径が影響しており、スラグ使用コンクリートでは平均細孔径が普通セメントの約1/2程度であった。
PDFファイル名 014-01-1042.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る