種別 論文
主題 高強度軽量コンクリートの力学的性状に及ぼす各種要因の影響
副題
筆頭著者 椎葉大和(福岡大学)
連名者1 本田悟(福岡大学)
連名者2 荒木恵(福岡大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 291
末尾ページ 296
年度 1992
要旨 はじめに
近年、都市における住宅確保の一手段としての鉄筋コンクリート造による集合住宅の高層化傾向に関心が集まり、大手建設業を中心として高層RC造の研究・開発意欲は非常に旺盛である。このRC造の高層化に伴いコンクリート強度も高強度化し、既存の高層RC造の設計基準強度の最高値は480kgf/cm2程度まで使用され、階数も40階を越え、軒高が130近い建築物も出現している。また、従来の高強度コンクリート用骨材は主に砕石であり、建築重量の軽減を考えた場合に軽量骨材の使用が有効であるが、軽量骨材の使用例が少ないために、その性状に関する研究も少ないのが実状である。従って、本報では、主に水セメント比(5水準)、養生方法(4及び2水準)及び供試体の形状(2水準)などの要因が高強度コンクリートの力学的性状に及ぼす影響について得られた実験結果をまとめて、若干の比較検討を加えたものである。
まとめ
1)標準供試体では高強度化につれて長期材令(28日〜91日)での圧縮強度増進率が増加している。特に気中養生では軽量骨材特有の自已養生効果により、他の養生の場合よリ強度が若干高い。また、熱伝導率は養生方法による影響が大きく、1.2〜1.6kcal/m・h・℃程度の範囲内にある。2)柱形供試体では全般に柱下部に対して上部の圧縮強度が低いが、水セメント比の減少につれて柱上・下部の強度差が減少している。しかし、供試体の形状による比較では、標準供試体を標準水中養生を行なった場合よりコア供試体による封かん及び気中養生の場合の強度が高い。3)標準供試体及びコア供試体ともに圧縮強度とヤング係数の関係では頭打ちが生じ、両者の関係はACI式が適合している。また、圧縮強度と非破壊試験の関係は高強度化につれて非破壊試験結果の頭打ち現象により、圧縮強度と非破壊試験結果との適合性は低下してくる。
PDFファイル名 014-01-1047.pdf


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