種別 論文
主題 各種混和材を含むモルタルの諸特性に関する研究
副題
筆頭著者 河合研至(広島大学)
連名者1 井上英司(広島大学大学院)
連名者2 田澤栄一(広島大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
14
1
先頭ページ 297
末尾ページ 302
年度 1992
要旨 はじめに
コンクリート構造物の高耐久性や高強度化、またマスコンクリートにおける低発熱性などの要求から、混和材に関する研究が盛んに行なわれている。本研究では、従来から使用されているシリカフュームやフライアッシュに加えて、今後ポゾランとしての有効性が期待できるメタカオリンならびにフライアッシュ起源超微粒子の諸特性について検討を行なうものである。ポゾランはそれぞれに特徴を持った組成を有し、同じポゾラン反応を示す材料であっても、その組成の相違により反応生成物が相違し、各ポゾランの反応形態を詳細に検討することにより、そのポゾランの最も有効な利用方法が見いだせるのではないかと考えられる。
まとめ
本研究は、シリカフュームやフライアッシュに加えて、ポゾラン反応性を示すメタカオリンやフライアッシュ起源超微粒子を添加したモルタルの諸特性について検討し、これらの混和材のポゾランとしての適用性について考察したものである。本研究の結果より、メタカオリンならびにフライアッシュ起源超微粒子を添加したモルタルは、シリカフュームを添加したモルタル同様の緻密さを有しイオン拡散抵抗性に優れており、また強度面においてもメタカオリンを添加したモルタルの初期強度やフライアッシュ起源超微粒子を添加したモルタルの長期強度は、シリカフュームを添加したモルタルを上回ることを明らかとした。本研究における結果からは、早期に強度を必要とする場合のメタカオリンの利用、ならびにイオン拡散性を特に抑制する必要性がある場合のフライアッシュ起源超微粒子の利用が非常に有効であると思われる。なお、促進炭酸化における結果では、混和材添加の有無による差が見られず、混和材を含む炭酸化の評価方法をも含めて、混和材を含むセメント硬化体の炭酸化機構に関しては今後さらに検討を行なっていかなければならないと考える。
PDFファイル名 014-01-1048.pdf


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