種別 | 論文 |
主題 | 発泡剤を添加した水中不分離性コンクリートの特性について |
副題 | |
筆頭著者 | 佐野清史(東洋建設) |
連名者1 | 末岡英二(東洋建設) |
連名者2 | 三浦勝暉(徳山曹達) |
連名者3 | 高津行秀(ポゾリス物産) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 315 |
末尾ページ | 320 |
年度 | 1992 |
要旨 | まえがき 水中不分離性コンクリートは、その優れた分離抵抗性、流動性および充填性から、あらゆる水中コンクリート工事へと適用拡大が図られている。その一例として、構造物基礎空隙への充填や水中構造物の断面修復、鋼管防食、RC構造物などがあり、これらへの適用においては、より高い充填性、付着性が望まれる。また、水中不分離性コンクリートは、普通コンクリートと比較して乾燥収縮が大きいこと、凍結融解抵抗性に劣ること、などから水中部にその使用が限定されている。本研究は、水中不分離性コンクリートの適用範囲の拡大の一助として、一般に逆打ちコンクリートやプレパックドコンクリートなどに使用される発泡剤を取り上げ、これを添加した水中不分離性コンクリートの膨張作用および発泡作用による付着性の向上や凍結融解抵抗性の改善効果、乾燥収縮特性について調査したものである。 結論 1)発泡剤を添加した水中不分離性コンクリートは、その添加率に比例した膨張率を示し、添加率C×0.015%で6%程度であった。また、その時の膨張圧は拘束密閉状態で約2kgf/cm2であった。2)発泡剤添加により、水中不分離性コンクリート打継ぎ面の付着力、鉄筋とコンクリートの付着力が増大し、付着性の向上がみられた。また、付着性向上のための発泡剤添加率はセメント量の0.005〜0.01%で十分であり、その時の膨張率は2〜4%程度であった。3)水中不分離性コンクリートの凍結融解試験における耐久性指数は、補助AE剤のみの添加では30%であるのに対し、さらに発泡剤を添加したものは100%に近い値を示し、発泡剤による凍結融解抵抗性の改善がみられた。4)水中不分離性コンクリートにおいて、発泡剤添加による乾燥収縮ひずみの増加は見られず、逆に無添加のケースに比べて若干小さい傾向を示した。 |
PDFファイル名 | 014-01-1051.pdf |