種別 論文
主題 混和剤としての高吸水性樹脂の応用に関する研究
副題
筆頭著者 竹内光(三井建設)
連名者1 岡本直(三井建設)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
14
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先頭ページ 343
末尾ページ 346
年度 1992
要旨 はじめに
昨今、衛生材分野ばかりでなく、農業分野、医薬分野等で使用されてきている高吸水性樹脂(以下、樹脂という)は、自重の1000倍程度までの吸水能があるものまで開発されてきている。著者らは、建設とりわけコンクリート分野での用途を探るために、膨潤後も球形を成し、練り混ぜ性能に優れた樹脂に着目し、混和剤としての可能性を調査するべく基礎研究に着手した。本稿は、その応用性について研究したものであり、アルカリ雰囲気中の樹脂の挙動、モルタルでのワーカビリチー、硬化後の特性等を中心に報告する。
まとめ
本研究をまとめると以下のようになる。1)樹脂は、アルカリ度が高い溶液中では膨潤性能が落ちる。2)樹脂は、樹脂中のナトリウムイオンとぺースト中のカルシュウムイオンとイオン交換し、その進行に伴いその橋架け構造が徐々に密になる。そのために吸水した水を放出する。放出後の樹脂は吸水能を失う。3)樹脂混入モルタルは、フロー値の低減・ブリージング量の低下に影響を及ぼす。一方、エントラップドエアーの増加と単位体積重量の低下を招く。4)樹脂混入モルタルは、入れないものに比較して主として空気量の増加が原因と思われる強度低下をした。5)樹脂混入コンクリート若しくはモルタルの特性を更に研究する必要があるが、樹脂に吸水させることで水セメント比の低下による強度上昇と、樹脂からの水分補給による内部養生の確保ができ、コンクリートの特性を改善するのに寄与する混和剤として活用できるものと考える。
PDFファイル名 014-01-1056.pdf


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