種別 | 論文 |
主題 | 透水性コンクリートの開発 |
副題 | |
筆頭著者 | 高橋知生(新潟県) |
連名者1 | 丸山久一(長岡技術科学大学) |
連名者2 | 清水敬二(長岡技術科学大学) |
連名者3 | 松尾伸二(長岡技術科学大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 351 |
末尾ページ | 356 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 透水性を有するコンクリートは、既に歩道・駐車場等の舗装材として、雨水の地下への還元を目的として使用されている。近年、その連続した空隙を利用し、機能性という観点からのアプローチがなされつつある。例えば、空隙内に微生物を生息させた環境保全材としての利用、空隙内で音波が乱反射するため吸音材としての利用等である。その他各種方面での利用が可能と考えられるが、本研究は従来とは異なる製造方法を開発し、新たな利用方法を探ろうとする目的で開始された。通常のコンクリートに透水性を持たせるには、連続した空隙を形成する必要がある。本研究で採用した手法は、起泡剤を使用してコンクリート中に多量の気泡を発生させ、その結果として連続した空隙を形成するものである。コンクリート中の空隙を透水性に関与すると思われる連続空隙と、そうでない独立空隙とに分けるならば、透水性においては連続空隙量を増加させることが、強度面では総空隙量を低下させることが望ましい。この相反する事象を両立することは難しいと考えられるが、起泡剤によって発生させた気泡を、独立させることなく連続空隙に変えることが出来るならば、望ましい状態に近づくものと考えられる。本論文は、新たに開発した手法によって得られた透水性コンクリートの透水性、強度特性について、空隙形成の視点から、練り混ぜ方法、配合条件等を検討したものである。 まとめ 新たに開発した手法による透水性コンクリートについて以下の結論が得られた。1)前置き時間を設けることは、空隙が減少し且つ連続性が増加するため、透水性、強度面で有効となる。2)S/Cを増すと形成される空隙は小さくなり、また連続性も低下する。3)空隙率と圧縮強度には相関性があり、空隙率が小さい場合、W/Cの影響が大きくなってくる。4)連続空隙率と透水係数には相関性があり、連続空隙が同じ場合では、W/Cの大きいほうが透水係数は大きい。5)空隙率と連続空隙率には相関性があり、W/Cの小さいほうが空隙は連続空隙に発達しやすい。 |
PDFファイル名 | 014-01-1058.pdf |