種別 | 論文 |
主題 | 高流動コンクリートの配合と流動性に関する一考察 |
副題 | |
筆頭著者 | 名和豊春(秩父セメント) |
連名者1 | 江口仁(秩父セメント) |
連名者2 | 大久保正弘(秩父セメント) |
連名者3 | 深谷泰文(秩父セメント) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 369 |
末尾ページ | 374 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに コンクリート構造物の高性能化・高層化が進む中、コンクリートにも耐久性の改善や過密配筋下での良好な充填性が要求され、さらに建設作業者の不足によるコンクリート打設の省力化が重要な課題となってきている。このような背景から、流動性および分離抵抗性に優れ、振動締固めをせずに型枠に打設できるコンクリート(以下高流動コンクリートと呼ぶ)の開発が図られている。高流動コンクリートの基本概念は岡村らによって提案され、その配合設計に関する研究が最近活発に行われている。しかし、これらの高流動コンクリートの配合理論については未だ確立されておらず、その原因としてはコンクリートの流動機構が十分解明されていないことが挙げられる。本研究は、このような背景の下に高流動コンクリートの流動機構を解明することを目的として、まず可視化モデルによる流動機構の検討を行い、次に高炉スラグ微粉末を用いた高流動コンクリートを対象にコンクリートの流動性に及ぼす配合要因の影響を検討したものである。 結論 高流動コンクリートの流動性に及ぼす配合要因の影響を、モルタルの粘度および膜厚の変化という観点から考察し、高流動コンクリートに「粘性流動」の考え方を適用することにより、その流動機構について一つの解釈を与えることができた。なお、本実験の結果は、高流動コンクリートを得るためのコンクリートの配合は、モルタルの粘度および膜厚が適切な範囲であれば広い範囲で組み合わせを選択できることを示唆しており、著者らは低水セメント比で高い流動性を示す1成分系のセメントによる高流動コンクリートの開発を試みている。 |
PDFファイル名 | 014-01-1061.pdf |