種別 | 論文 |
主題 | 球状細骨材を用いた超流動化コンクリートの配合に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 出光隆(九州工業大学) |
連名者1 | 山崎竹博(九州工業大学) |
連名者2 | 高山俊一(九州共立大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 393 |
末尾ページ | 398 |
年度 | 1992 |
要旨 | まえがき 近年、東大で発表された「ハイパフォーマンスコンクリート」を嚆矢とする、超流動化コンクリートに関する研究が各所で盛んに行われている。筆者らも、この数年同様な研究を続行してきた。北九州地方では大手企業の進出に伴ない、コンクリート関連産業の人手が急減することが予測され、省力型の生産方式として超流動化コンクリート技術の確立は焦眉の課題の一つにあげられている。また、同地方では、鉄鋼産業からの廃棄物としてこれまで種々のスラグが排出されてきており、その有効利用に関する研究の歴史は古く、技術水準も高いものがある。以上の地域的な事情も考慮して、本研究では主な検討項目として次の3点を掲げて、実験的研究を実施した。1)現在用いられている材料の品質およびプラントでの生産方式をほとんど変えることなく、締固め不要かつ高品質の高流動コンクリートが得られないか。2)フライアッシュの代用として細骨材の一部を球状風砕スラグと置換し、そのベアリング効果を有効に利用できないか。3)超流動化コンクリートの配合を定め、それを実際にプレキャスト製品の型枠に打設して、流動状況および材料分離の程度等を調べる。以下、順を追って実験方法および結果等について述べる。 まとめ 以上の結果から、本研究で用いた材料と同じ材料を用いる場合、ワーカビリチーがよく、実用性の高い超流動化コンクリートの配合を得るには、「20秒後のフロー値が55cm程度、充填高さが30cm以上で、かつ材料分離の傾向がみられないこと」をワーカビリチー評価の目安として試し練りを行えば、比較的容易に得ることができるものと考えられる。また、このコンクリートは細骨材率・単位水量等の変化に比較的<鈍感>なことから、現在のプラント設備・管理状況をほとんど変えなくても超流動化コンクリートを製造することができるものと考えられる。 |
PDFファイル名 | 014-01-1065.pdf |