種別 | 論文 |
主題 | 動的粘塑性解析手法によるフレッシュコンクリートの流動シミュレーション |
副題 | |
筆頭著者 | 谷川恭雄(名古屋大学) |
連名者1 | 森博嗣(名古屋大学) |
連名者2 | 黒川善幸(名古屋大学) |
連名者3 | 小高茂央(名古屋大学大学院) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 409 |
末尾ページ | 414 |
年度 | 1992 |
要旨 | まえがき 有限要素法による粘性流体の流動解析は、各分野で広く利用され実績を上げているが、降伏値をもつ粘塑性流体を対象とした解析手法はまだ確立されていない。筆者らは、既に、静的な釣合に動的挙動の近似補正を行う手法によって、粘塑性体の流動・変形挙動を求める有限要素解析手法を提案し、フレッシュコンクリートの流動シミュレーションに適用してきた。しかしながら、この解析手法は、基本的には瞬間的な等速度運動を仮定した定常解であり、振動下の流動シミュレーションなどのように、速度変化の激しい問題に対しては精度に限界がある。一方、振動解析等に用いられる運動方程式に基づく解析手法は、離散化された質点系モデルに数多く適用されており、上記の降伏問題が解決されれば、動的な粘塑性流動解析方法として静的解析では得られない精度が期待できる。そこで、本報では、サスペンション要素法、および粘塑性有限要素法に運動方程式を組み込む動的解析の計算手法について検討を行った。 まとめ 本研究では、運動方程式に基づいた粘塑性解析手法に関する基本原理を示し、数例の解析結果を提示した。本解析手法は、筆者らが既に提案した従来の静的解析手法と比較して、以下に示すような特徴を有している。1)振動・衝撃・落下など、速度変化の激しい問題に対して精度のよい解が得られる。2)変位制御の問題を収束計算を行わないで解くことができる。3)境界条件の対処が柔軟であり、移動境界問題などを取り扱うことができる。なお、本報では国際単位系(SI)を用いた(1Pa=0.0102gf/cm2、1Pa・s=10poises)。 |
PDFファイル名 | 014-01-1068.pdf |