種別 論文
主題 テーパー管を通過するフレッシュコンクリートの挙動に関する研究
副題
筆頭著者 谷川恭雄(名古屋大学)
連名者1 森博嗣(名古屋大学)
連名者2 黒川善幸(名古屋大学)
連名者3 野田豊(三重大学大学院)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 427
末尾ページ 432
年度 1992
要旨 まえがき
コンクリートのポンプ圧送工法において、フレッシュコンクリートの閉塞は施工上最も致命的なトラブルの一つである。特に、テーパー部における閉塞機構の解明は重要な課題であり、いくつかの実験的な検討結果が報告されているが、フレッシュコンクリートの物性値から閉塞の発生状況を説明するような理論的な検討は少ない。RC構造物のコンクリート工事は、近年の超高層化・大スパン化やロボット化の影響を受けて、また、ポンプ圧送も高所・長距離・分岐など複雑で厳しい条件の下で行われるようになってきた。テーパー管の圧力損失は、現状のコンクリートの圧送計画においては、単純に直管の定数倍として見積もられているが、各種の混和材料の使用によってフレッシュコンクリートの流動・変形性状が多様化しつつある現状から考えれば、この方法は合理的ではない。筆者らは既に、レオロジーに基づいたフレッシュコンクリートのポンプ圧送性に関する理論的な検討を行っている。本報告では、フレッシュコンクリートのテーパー管内における圧力損失および閉塞に関する理論的な検討を行う。
まとめ
本研究ではフレッシュコンクリートのポンプ圧送時のテーパー管における圧力損失について、レオロジーの立場から理論展開を行なった。得られた知見を以下に示す。1)テーパー管の圧力損失は、式(12)によって与えられる。入力値はフレッシュコンクリートの変形性状およびすべり抵抗性状に関するものである。2)レオロジー定数が圧力に依存しないと仮定した場合、直管の数倍の圧力損失がテーパー部に生じる現象を説明することはできない。3)テーパー部の圧力損失は、応力依存のレオロジー性状によって求めることができる。そのため、高圧力下におけるレオロジー定数の測定が必要である。なお、本報では、国際単位系(SI)を用いた(1Pa=0.0102gf/cm2、1Pa・s=10poises)。
PDFファイル名 014-01-1071.pdf


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