種別 | 論文 |
主題 | PCLNG貯槽用のコンクリートの材料配合選定に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 入矢桂史郎(大林組) |
連名者1 | 北村八朗(大阪ガス) |
連名者2 | 岡井大八(大阪ガス) |
連名者3 | 鎌田文男(大林組) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 445 |
末尾ページ | 450 |
年度 | 1992 |
要旨 | まえがき 大阪ガス(株)泉北第2工場に建設を進めている容量14万klのPCLNG貯槽は、従来の金属二重殻構造の地上式貯槽とPC構造の防液堤を一体化した新しい型式のLNGタンクで、保安レベル、経済性、および敷地の利用効率の向上が図れる等の特長を有する。PC防液堤は、図−1に示すように、内径81m、堤高33m、壁厚0.9mの長大な円筒シェル構造で、RC構造の底版とは、一体構造になっている。PC防液堤は、万一の漏液に際して内容液を安全確実に貯留して、その影響を局限化するという要求機能から、所要の強度を有し、耐久性に優れ、かつ液密性の高い構造であることが要求される。ここでは、このような高品質が要求されるPCLNG貯槽用コンクリートの材料・配合を選定する際のプロセスとその結果について述べる。 まとめ PCLNG貯槽用のコンクリートの材料・配合を選定する方法について、コンクリートに要求される仕様を明確にし、選定フローを示し、フローに基づいた試験を実施し、材料・配合を選定した経緯を述べた。このコンクリートに要求された性能は、高強度に加え、水密性・高耐久性の面からのひびわれの防止であった。高強度コンクリートとするためには、セメント量が増え、温度応力ひびわれの面で不利となるが、配合選定に単位セメント量の制限を設けた場合はかなり複雑な配合選定フローとなる。ここでは、低発熱型セメント(温度上昇量の低減)、高性能AE減水剤(単位セメント量の低減)、石灰石粉(水密性の確保)などを効果的に組み合わせて、発熱特性やフレッシュコンクリートの特性や強度発現特性などの品質確保に必要な材料・配合を選定する方法を示すとともに、施工時ひびわれの主原因である温度応力ひびわれに対しては、プレクーリング(およびパイプクーリング)を組み合わせて、対応する考え方について示した。現在、コンクリート工事が終了した段階であるが、選定時に目標とした様々な要求仕様を満足したコンクリートが施工できたと考えている。今後、高品質・高耐久コンクリートにこの考え方を応用していきたいと考えている。 |
PDFファイル名 | 014-01-1074.pdf |