種別 論文
主題 超高強度コンクリートのワーカビリティ改善・発熱低減に関する研究
副題
筆頭著者 古賀一八(長谷工コーポレーション)
連名者1 大倉真人(長谷工コーポレーション)
連名者2 高橋保男(日東コンクリート)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 517
末尾ページ 522
年度 1992
要旨 はじめに
近年、鉄筋コンクリート造建築物の高層化に伴い、高強度コンクリートが使用されてきている。今後、更に高強度化が図られ、設計規準強度600kgf/cm2以上の超高強度コンクリートによる施工が行われるようになるものと思われる。普通ポルトランドセメントを使用した、超高強度コンクリートの施工に当たっては、通常のコンクリートと比較して極めて富調合であることに起因する、粘性の増大によるワーカビリティーの低下、ならびに、水和熱の増加に伴う温度ひび割れ発生危険率の増加等が問題となる。本報は、微粉末状の結合材を多量に使用することで、水和熱による温度上昇を少なくする事、セメント等の微粒分の増大によりコンクリート全体としての粒度分布のバランスが細粒分に片寄る事から細骨材の細粒分を減少させ、出来るだけバランスよくする事により粘性の増大を防止する事、以上2点に着目した結果これらが有効であるとの実験結果を得たので報告するものである。
まとめ
本実験により、微粉末結合材料と細粒分を調節した細骨材を組み合わせ使用することで、ワーカブルな超高強度コンクリートの製造が可能であることが明かとなった。これは、コンクリート全体の粒度分布を適切に調整することが、コンクリートの粘性を低減させる上で有効であることを示唆するものである。また、シリカフュームと高炉スラグ微粉末を多量に混合して使用することで、水和熱の抑制が可能であった。今後は、実大規模の部材でも圧縮強度800kgf/cm2以上の超高強度コンクリートが確実に得られるかどうか、本実験の手法を、実施工実験に応用する事で確認する予定である。
PDFファイル名 014-01-1086.pdf


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