種別 | 論文 |
主題 | コンクリートの乾燥収縮及びクリープの予測に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 宮川邦彦(九州産業大学) |
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キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 579 |
末尾ページ | 584 |
年度 | 1992 |
要旨 | まえがき コンクリートの時間依存ひずみ(乾燥収縮およびクリープ)は、構造部材の終局耐力にはあまり影響しないが、構造物にとって最も重要な使用限界状態、すなわち供用性や耐久性には重大な影響を及ぼす要因である。したがって、合理的な設計法を確立するためには、同ひずみの特性値、ならびに構造物への影響度について更に解明すべきである。ところで、コンクリートの時間依存ひずみに関しては、これまでにも膨大な量の実験的、あるいは理論的研究が行われてきたが、ひずみの生成機構が複雑であること、影響因子が多大であること、使用骨材の特性が研究者間で相違すること、試験方法が規格化されていないことなどのため、現在でも設計に用いる特性値の定量化にはまだ多くの問題があるように思われる。本研究では、時間依存ひずみの生成機構を究明するための一環として、過去8年間実施してきた同一試験方法による種々な実測結果に基づき、土木学会コンクリート標準示方書に推奨されている既存の予測式の適合性や問題点を検討した。 まとめ 本研究から得られた結果を以下に要約する。1)乾燥収縮ひずみは、配合や材令よりも骨材の変形特性の影響を強く受ける。したがって、骨材の影響を考慮した予測式を検討すべきである。2)クリープ係数は、載荷以前の乾燥期間が長くなるほど小さくなるが、乾燥と載荷が同時の場合は、材令が遅れるほど最終値は大きくなる。3)ACI式は、骨材および材令の影響を除けば、全体的には適合性が高い予測式である。4)CEB式は、クリープ係数の場合、基本クリープを過小予測し、逆に乾燥クリープを過大予測することなど、ACI式と比較すると、適合性はあまり良くない。 |
PDFファイル名 | 014-01-1097.pdf |