種別 | 論文 |
主題 | 弾塑性多孔質材料のクリープ性状に及ぼす間隙水圧の影響に関する解析的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 大下英吉(前田建設工業) |
連名者1 | D.R.Lokuliyana(名古屋大学大学院) |
連名者2 | 田辺忠顕(名古屋大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 585 |
末尾ページ | 590 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに セメントの水和熱により発生する温度応力を算定する際、コンクリートのクリープ特性の影響を考慮することが必要である。しかし現段階における解析方法では、クリープ特性におよぼすコンクリートの材令、応力状態(圧縮、引張)の影響を十分には反映していない。また、実験的研究も少なく特に若材令におけるクリープ特性に関しては過去に数例を数えるのみである。そこで本研究では、若材令コンクリートを対象にして圧縮および引張クリープ特性に及ぼす各種要因の影響を解析的に評価し、若材令コンクリートのクリープ特性について考察を行った。 まとめ 本研究では、若材令コンクリートのクリープ特性に及ぼす載荷応力および透水係数の影響、および圧縮クリープおよび引張クリープ特性の相違についての解析的な評価を行った。本研究で得られた結論を要約すると次のようになる。1)透水係数の違いにより、圧縮、引張状態ともクリープ特性は全く異なる傾向にある。2)載荷応力の違いにより、圧縮、引張状態ともクリープ特性は異なる傾向にあり、載荷応力が塑性域の場合、弾性域に比べクリープひずみは圧縮状態では小さく、引張状態では大きくなる。3)圧縮、引張クリープ特性の相違は、載荷応力が弾性域では圧縮クリープひずみが大きく、逆に塑性域では引張クリープひずみが大きくなるという傾向にある。4)本研究では固体相(骨材+セメントペースト)のクリープ特性は考慮しておらず、液体の流れにのみによってクリープ特性を評価し、さらに諸パラメーターは時間によらず一定と仮定した。今後は、固体相のクリープのモデル化も行い、また諸パラメータを時間依存型として更に精度良く評価を行っていくことが必要であると思われる。 |
PDFファイル名 | 014-01-1098.pdf |