種別 論文
主題 コンクリートの破壊エネルギーに及ぼす試験方法の影響に関する実験的研究
副題
筆頭著者 成田健(東北大学)
連名者1 三橋博三(東北大学)
連名者2 金鎮根(韓国科学技術院)
連名者3 桐越一紀(東北大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 597
末尾ページ 602
年度 1992
要旨 はじめに
近年、コンクリートの高性能化が計られるとともに、コンクリートの利用が高度化されるようになったことに伴い、コンクリートの破壊に関するより詳細な研究や破壊についての高精度な予測手法の確立が必要とされている。また、コンクリートの圧縮強度や引張強度などの強度特性ばかりでなく、より根本的な材料特牲が数値解析に組み込まれることが必要とされている。そして、引張応力下のコンクリートの破壊エネルギーや引張軟化曲線などの引張軟化特性を数値解析や理論に組み込んだコンクリートの破壊力学に関する研究が最近盛んに行われている。本論文では、骨材の質及び量を一定にして硬化セメントペーストの微細構造のみを3段階に変化させたコンクリートを用いて、RILEM(材料と構造物の試験研究機関国際連合)推奨試験とくさび挿入試験の双方を行い、更にくさび挿入試験体の寸法を3段階に変化させた破壊実験を行い、コンクリートの破壊エネルギーに及ぼす試験体形状による影響と試験体の寸法効果の影響を検討した。
まとめ
硬化セメントペーストの微細構造のみを3段階に変化させたコンクリートを使用して切欠き梁試験体と3段階に寸法の異なるくさび挿入試験体を作製し、コンクリートの破壊エネルギー特性について、試験体形状及び寸法効果の影響を検討した。その結果、圧縮強度の増大に伴って、約60MPaまでは破壊エネルギーが増大するものの、100MPa程度の高強度になると破壊エネルギーはむしろ低下した。また、切欠き梁試験体では圧縮強度の増大による破壊エネルギーの変化は大きいが、くさび挿入型試験体では中間サイズの例を除いて、圧縮強度が60MPaから100MPaに増加しても破壊エネルギーの低下は極僅かであった。更に、試験体寸法比の増加に伴い破壊エネルギーも増加した。
PDFファイル名 014-01-1100.pdf


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