種別 | 論文 |
主題 | 静的破砕剤の膨張エネルギーの評価方法 |
副題 | |
筆頭著者 | 羽根田寛(群馬大学大学院) |
連名者1 | 辻幸和(群馬大学) |
連名者2 | 花田光雄(吉澤石灰工業) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 673 |
末尾ページ | 678 |
年度 | 1992 |
要旨 | まえがき 市街地および火薬の使用が制限されている場所でのコンクリート構造物の解体工事や岩盤の掘削等では、静的破砕剤は、火薬に比較して安全でありかつ無騒音、無振動であるなどの点が高く評価され、幅広く使用されてきた。この静的破砕剤の膨張エネルギーの評価については、建設省の技術評価に用いられた試験方法があるものの、膨張圧の発現機構に関しては諸説があり、未だ確立していない。また、速効性の静的破砕剤が開発されているが、この開発には膨張圧の発現機構を正確に把握することが強く要請されている。本研究では、拘束方法として二重鋼管を用いた静的破砕剤の各方向に生ずる膨張エネルギーの評価方法を提案し、膨張エネルギーの発現性状を実験的に検討するものである。 まとめ 本研究では、静的破砕剤を二重鋼管を用いた拘束状態においた場合に、膨張ひずみ、膨張圧および膨張エネルギーの生ずる特徴を述べた。本研究の範囲内で次のことがいえる。1)円周方向には、外鋼管には引張りひずみが、また内鋼管には圧縮ひずみが生じ、その絶対値はほぼ等しい値が得られた。2)外鋼管と内鋼管の拘束により生ずる膨張圧は、半径方向についてはほぼ等しい値となる。3)外鋼管の拘束による軸方向の膨張圧は、内鋼管によるものよりもはるかに大きい値となる。4)半径方向の膨張エネルギーは、拘束鋼材比が大きくなるにしたがって大きくなる。5)半径方向の外鋼管に作用する総膨張エネルギーは、拘束鋼材比が極端に大きくなければほぼ等しい。 |
PDFファイル名 | 014-01-1114.pdf |