種別 | 論文 |
主題 | コンクリートに関する各種の摩耗試験法の特性について |
副題 | |
筆頭著者 | 堀口敬(北海道工業大学) |
連名者1 | 猪又稔(北海道工業大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 685 |
末尾ページ | 690 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに コンクリートの耐摩耗性は、摩耗作用が予測される各種の構造物に対しては非常に重要な性質である。しかも、コンクリートの摩耗現象は、その表面に作用する外力の特性によって大きく異なり、非常に複雑な機構を構成する。従ってコンクリートの実構造物の摩耗作用を効果的に制御するためには、まずそこで発生する摩耗機構を把握することが必要となる。次に、その対策として作用している外力を軽減する方法を調査し、同時に効果的な耐摩耗施工あるいは材料の選択を検討することになる。コンクリートの摩耗試験法の重要性の一つは、この耐摩耗性を目的とした施工方法や材料の選択にある。つまり、実際の摩耗現象に対応した加速試験を行い理論的かつ能率的に最適な材料を選択することである。しかしながら、国内で規定されている摩耗試験法は非常に少なく、多様化する摩耗現象に的確に対処するためには今後の開発が望まれるところである。本研究は、コンクリートの摩耗試験法の規格化を最終的な目的として国外で標準化されている三種類の試験法に加えて筆者らが提案する摩耗試験法と共にその基礎的な特性について検討を行ったものである。 おわりに コンクリート構造物の摩耗作用は非常に複雑であり、そこで生じている摩耗機構も推定することは困難である。従来から、摩耗試験装置は実際に生じている摩耗現象をシミュレートすることを主目的とする場合が多く、この点に多くの力が注がれてきたのが現実である。ところが、本文の冒頭でも述べた様に、一つの摩耗現象をシミュレートするには膨大な費用と時間がかかり、この点に固執すると時には大きな失敗を招くことになる。従って、著者らはトライボロジー的な手法を提案してこの問題に対処することを示した。今後さらに、これらの試験装置の統計的特性、あるいは実際に適用するコンクリート供試体を使用した場合の各種の性状等を検討して行く予定である。 |
PDFファイル名 | 014-01-1116.pdf |