種別 | 論文 |
主題 | 腐食ひびわれ発生限界腐食量に関する解析的検討 |
副題 | |
筆頭著者 | 須田久美子(鹿島建設) |
連名者1 | S.Misra(鹿島建設) |
連名者2 | 本橋賢一(鹿島建設) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 751 |
末尾ページ | 756 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 塩害を受ける鉄筋コンクリート構造物において腐食ひびわれの発生は鉄筋の腐食を更に促進し、構造物の性能に影響を与えるような重大な劣化を早めることになる。この意味で、塩害劣化を対象とした耐久性設計を行う場合、腐食ひびわれの発生を一つの寿命と考えるのが自然である。こうした塩害劣化のプロセスを解析モデルに組み込むためには検討すべき多くの問題があり、その一つに腐食ひびわれ発生時の腐食量(限界腐食量)の推定方法が挙げられる。限界腐食量に対しては鉄錆の体積膨張率が大きな影響を及ぼすことが明らかになっているが、コンクリート中に生成される鉄錆の成分や物理的性質等に関するデータは非常に少ない。ここでは、海岸干満帯に5年間暴露した鉄筋コンクリート供試体の腐食生成物についてX線回折及びEPMA分析を行い、コンクリート中に生成される鉄錆の成分とその含有割合を調べた。これらを用いて鉄錆の体積膨張率を推定し、得られた値をもとに、限界腐食量を試算した。 おわりに 解析的に得られた限界腐食量の値は非常に小さい値となったが、実際の自然環境における限界腐食量がこの程度であるとはにわかに信じ難い。鉄錆のコンクリート中への浸透拡散現象の可能性や限界腐食量に及ぼすコンクリートのクリープ変形の影響等今後さらに検討していきたいと考えている。 |
PDFファイル名 | 014-01-1128.pdf |