種別 | 論文 |
主題 | コンクリートの乾湿にともなう塩化物の移動について |
副題 | |
筆頭著者 | 桝田佳寛(建設省) |
連名者1 | 天沼邦一(エヌエムビー) |
連名者2 | 吉崎芳郎(八洋コンクリートコンサルタント) |
連名者3 | 御所窪邦男(八洋コンクリートコンサルタント) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 787 |
末尾ページ | 792 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 近年、海浜・海洋構造物が多く建設されるようになって、鉄筋コンクリート中への塩化物の浸透や塩化物によって不具合の生じた構造物の補修が行われるようになり、既にコンクリート中に含まれた塩化物量とともに、浸透した塩化物が種々の条件により更にコンクリート内部に移動する現象が問題となりつつある。これらの条件には、更なる塩化物の付加、乾燥湿潤および温度変化等の気候の影響、中性化の度合いなどが考えられる。これらの塩化物移動の条件のうち、今回の試験においてはコンクリート中に既に浸透してしまった塩化物が、主として乾湿および温度等の影響で、どのように移動するのかについて検討したものである。 まとめ 既に塩化物が浸透してしまったコンクリート中の塩化物の移動について、水の挙動が与える影響を検討した結果、以下のことが推察された。1)コンクリート表面を水が流れると、塩化物は外部に移動し洗い流される。2)湿潤下では、塩化物は水分の浸入と、濃度勾配による拡散によって内部へ移動する。3)密閉下では、塩化物は濃度勾配による拡散によってのみ内部へ移動する。4)乾燥下では、表面側の含水率の低下による塩化物濃度の上昇によって濃度勾配がより大きくなり塩化物が内部へ移動する。 |
PDFファイル名 | 014-01-1135.pdf |