種別 論文
主題 金属溶射被膜による鉄筋の電気防食効果の検討
副題
筆頭著者 牛島栄(青木建設)
連名者1 酒井芳文(青木建設)
連名者2 杉本正威(三井金属)
連名者3 鈴木光夫(三井金属)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 797
末尾ページ 802
年度 1992
要旨 はじめに
コンクリート中の鋼材の防食対策として、さまざまな研究がなされている。特に、最近の研究として、海岸近くに位置し厳しい塩害環境下に設置されるコンクリート構造物の塩害対策として「第2種防食方法」としての電気防食工法が注目されている。電気防食工法の研究としては、外部電源方式と流電陽極方式があり、以下のような特徴がある。外部電源方式は、コンクリート表面にチタンメシュや導電性塗料の不溶性電極を配置し、整流器から10V以下の直流電流をコンクリートを介して鋼材に流すことにより防食する方法であり実用的な研究としていくつかの実施例が報告されている。流電陽極方式としては、陽極性能保持材と亜鉛板を組み合わせ、亜鉛と鋼材の電位差によって亜鉛からコンクリートを介して鋼材に防食電流が流れることでアノード部とカソード部の電位差がなくなり鋼材を防食する方法であり、研究報告と実施例が報告されている。本報告では外部電源方式や亜鉛板による流電陽極方式と異なり、コンクリート表面に金属溶射を施すことによる流電陽極方式によって鋼材の防食を行った実験結果について報告する。
まとめ
本試験の範囲で得られた結果を以下に示す。1)コンクリート表面に金属溶射を施すことにより溶射による腐食因子の遮断効果が期待できる。2)コンクリート表面に金属溶射を施すことによって金属溶射とコンクリート内部の鉄筋を導通させることにより、溶射被膜をアノード、鉄筋をカソードとする流電防食効果が期待できる。3)金属溶射による流電防食法は、理論発生電気量・電気効率・発生電気を求めて溶射被膜の消耗量を把握する必要がある。また、腐食促進試験では必要とする防食電流量に対して亜鉛の腐食溶解によって生じる電流量の供給調整・乾燥サイクル時の電気量の減少等について検討の余地が残されていると考えられる。
PDFファイル名 014-01-1137.pdf


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