種別 | 論文 |
主題 | コンクリートの中性化に伴う内部鉄筋の腐食に対する表面仕上材の抑制効果の自然暴露試験による定量的評価 |
副題 | |
筆頭著者 | 福島敏夫(建設省) |
連名者1 | 友沢史紀(東京大学) |
連名者2 | 福士勲(住宅・都市整備公団) |
連名者3 | 田中斉(飛島建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 809 |
末尾ページ | 814 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに 一般大気環境下では、コンクリートの中性化とそれに伴う鉄筋の腐食は、鉄筋コンクリート造建築物の構造躯体の耐久性上重要な影響を持ち、その物理的寿命の設定の基礎をなしているために、その経時進行についての合理的な定量的評価方法にむけての研究例も多い。最近の地球環境問題である大気中の二酸化炭素の増大傾向や、酸性雨の問題など露呈は、鉄筋コンクリート造建築物の物理的寿命にも大きな影響を及ぼすと考えられるため、改めて、その経時進行に対する的確な評価の必要性を増している。このような状況下で、既存の鉄筋コンクリート造建築物において、中性化がかなり進行して鉄筋の腐食が進行する恐れがある時に、表面仕上材により鉄筋の腐食進行を中断・遅延又は抑制することが可能であるならば、物理的寿命の延命化のための維持・補修方法の設定に役立たせることができる。しかしながら、この表面仕上材の鉄筋腐食抑制効果についての的確な評価方法についての研究例はそれほど多くない。著者らは、前報において、腐食促進試験と6年間の屋外・屋内暴露試験の結果を基にして、表面仕上材の鉄筋腐食抑制効果について報告を行った。本論文では、更に、9年間の屋外・屋内の自然暴露試験から得られた表面仕上材の鉄筋腐食抑制効果に関する新たな知見とその定量的評価結果について報告を行うものである。 結論 鉄筋の背部までコンクリートを促進中性化した後に各種の表面仕上材により表面処理をした試験体についての9年間にわたる屋外・屋外暴露試験の結果から、表面仕上材は、中性化したコンクリート中の鉄筋腐食進行に対する抑制効果を有し、その効果は、羃乗則または定数項を伴う放物線則の2つのパラメーターで評価し得るが、定数項を伴う放物線則の方が、鉄筋腐食抑制効果を評価しやすいことが明きらかになった。 |
PDFファイル名 | 014-01-1139.pdf |