種別 論文
主題 セメント硬化体を母材とする複合部材の界面における力学的挙動
副題
筆頭著者 梶尾聡(日本セメント)
連名者1 岡本享久(日本セメント)
連名者2 富田六郎(日本セメント)
連名者3 後藤英仁(日本セメント)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 873
末尾ページ 878
年度 1992
要旨 はじめに
合理的な補修設計法を確立する上で耐久的な補修材料の開発ばかりでなく、補修後の旧コンクリートと補修材の界面の外力に対する共働作用について明確にする必要がある。旧コンクリートと補修材の接合強度は、補修材の種類のみならず、旧コンクリートと補修材とが接する界面の凹凸状態の影響を強く受けることが報告されている。本研究は、セメント硬化体を母材とする複合部材の界面における耐荷機構を明らかにし、せん断強度の評価法を求めることを目的とした。すなわち、硬化したコンクリートとポリマー系モルタルを中心とする接合材とからなる二層複合部材において、母材界面の凹凸状態、母材と接合材の容積変化および接合材の種類の相違が界面のせん断強度に与える影響に検討を加え、具体的なせん断強度評価法を提案した。
まとめ
(1)母材コンクリートと接合材からなる複合部材の界面におけるせん断強度は、界面の破壊状況によって異なる。すなわち、凝集破壊を起こさせるSB処理およびBH−H処理は、他の処理方法に比べてせん断強度が改善される。また、収縮低減剤を用いると複合部材の容積変化が低減されるので、一層せん断強度が改善される。一方、WB処理では界面の破壊が接着破壊であるため、せん断強度が小さく、収縮低減剤の効果も発揮されにくい。(2)接合材と接する母材コンクリートの表面の凹凸状況と界面のせん断強度の関係は、光を母材コンクリートの凹凸面に照射し、影の面積を画像解析により求めて、せん断面積比を計算し、この値に材料単体のせん断強度を乗じることにより求めることができ、実用性が高い方法と思われた。
PDFファイル名 014-01-1150.pdf


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