種別 論文
主題 モルタル・コンクリートの中性化速度に関する実験的研究
副題
筆頭著者 島添洋治(九州産業大学)
連名者1 麻生実(九州産業大学)
連名者2 白川敏夫(九州産業大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
14
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先頭ページ 895
末尾ページ 900
年度 1992
要旨 はじめに
コンクリートの中性化は、鉄筋の防錆作用を損う劣化要因の一つであり、鉄筋コンクリート構造物の耐久設計、耐久性診断、耐用年数推定を行う際の基礎となる事項である。従って、中性化速度を正確に予測することや各種要因の及ぼす影響などを明確にすることは不可欠であり、多数の研究が行われており、その成果から実用的な中性化速度式が提案されている。しかし、骨材供給事情や技術革新などによりコンクリート自体の品質も多様になっており、更に、実構造物の調査において予測される中性化速度よりも速く進行している実態が報告されるなど、中性化速度に関する情報が不足している点も多い。本研究は、中性化速度に及ぼす各種要因の影響を明らかにすることを目的に促進中性化試験を実施し、モルタルとコンクリートの中性化深さの経時変化から求められる中性化速度係数と促進試験の環境湿度、水セメント比及び圧縮強度との関係、また、単位セメント量を変化させたコンクリートの中性化速度係数について検討したものを報告するものである。
まとめ
本研究の促進中性化試験より得られた結果は次のように要約される。(1)中性化深さの経時変化は、一般的なt0.5則に良く近似しており、中性化速度は湿度40〜80%R.H.の範囲では湿度が低く、水セメント比が大きく、圧縮強度が小さいほど速くなる。(2)中性化比率R60と水セメント比との関係は、W/C=60%を境界に二つの直線で良く表される。(3)中性化速度係数は圧縮強度の平方根に反比例するとした実験式と高い相関関係が認められる。(4)中性化速度係数と単位セメント量及び水セメント比との間には式(5)の関係が成り立つことを明らかとした。
PDFファイル名 014-01-1154.pdf


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