種別 | 論文 |
主題 | 透水性型枠用シートの物性(ポアサイズ)と転用性に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 岡田行雄(大林組) |
連名者1 | 平田隆祥(大林組) |
連名者2 | 上垣義明(大林組) |
連名者3 | 原田暁(大林組) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 14 |
号 | 1 |
先頭ページ | 971 |
末尾ページ | 976 |
年度 | 1992 |
要旨 | はじめに コンクリート品質の向上技術として、コンクリート表面部の水密性、緻密性向上を目的とした透水性型枠工法がある。当工法は、コンクリート表面部の余剰水や気泡を透水性シートを通して型枠外部に排出することにより、コンクリートの品質向上を図るとともに、コンクリート表面部のあばたの減少を図り美観を向上させることを目的としており、コンクリート表面部の改良や美観を求められる構造物などへの採用が増加している。一方、人手不足により型枠シートを貼り替えることなく多数使用することが望まれている。本報はシートのポアサイズが多数転用後のコンクリートに与える影響を求めた実験を行った結果について報告する。 まとめ シートのポアサイズと転用に伴うコンクリートの表面性状の関係を実験的に調査した結果、1)シートの初回使用時には、シート間の差異は少ない。2)転用が増すにつれ、ポアサイズの大きいシートは目詰りが増大するが、数十μm以下のシートでは目詰りは殆んど増えない。3)あばた率は数十μm以下と以上で異なった傾向を示す。あばた対策上はポアサイズが数μm以下が望ましい。4)脱水量、表面硬度は一見ポアサイズの影響が少ないように見える。これはシートの目詰りが局所的で脱水量に大きな影響を与えなかったこと、表面硬度試験があばた部を含んでいないことによるものであろう。即ち、転用に伴う改善効果の低減はポアサイズの大きいものでのみ認められ、かつその場合もあばた部以外は改善効果があるものと期待できる。 |
PDFファイル名 | 014-01-1168.pdf |